大吉名なのに病難・災難に襲われるのはなぜか? - 先天運から最良の数配置を導きだす方法

 日々様々な方々の姓名を見ていると、大吉名なのに病難・災難に襲われ、若くして亡くなられてしまう方が少数ですが確かにいることが分かります。これは何を示しているのかというと、姓名だけが人の運勢を左右するわけではないということと、暗に先天的な運勢の影響力が強く働いているということです。ですから姓名が良いのに不慮の災難・病難等で早世した方々の場合は、先天的な悪運が強く働いていたと考えることができるわけです。実際、これから紹介する方々のすべてが、姓名学的には良名をもつが、先天的な悪運に苛まれた人々であります。

 先天運を占う手法は幾つかあると思いますが、私は最も信頼できると考えている四柱推命を用います。四柱推命では、その者が生まれた年・月・日・時の情報から、それを干支に変換した上で八字と呼ばれる命運の図を作成します。至極簡単に言えば、四柱推命では各々の命式から用神・喜神・忌神・閑神となる干を導きだし、これを元にその者の先天的な運勢の傾向及び後天運を探っていくのです。用神・喜神とは、簡単に言えばその者の運勢を良くするために必要な干支です。反対に忌神とは、その者の運勢にとって悪い働きをする干支です。以下、具体的な事例とともに見ていきましょう。

 以下、具体的な事例と共に見ていきますが、以下で紹介するほとんどの有名人は生まれた時間が分かりません。本来、四柱推命は四つの柱の合計八字で見るものですから、生まれた時間が分からない六柱では正確な情報は掴めません。このことから、生まれた時間が分からない有名人の用神や喜神に関しましては、全て過去の事象に照らした上での推測となっていることを予めご承知置きください。

 あなたの命式はこちらから作成することができます。

泉政行さんの場合

 35歳という若さで亡くなった俳優の泉政行さんは、四大運に吉数、三才も万全の大吉配置を有しています。単純に名前だけの運勢を見ると、画数の取り方が間違っているのではないか?とか、姓名判断は全く当てにならないのではないか?といった疑惑の念が頭をもたげてきそうですが、これも泉さんの先天運をうかがうことで明瞭となります。

 以下は、泉さんの生年月日を干支に変換した『命式』というものです。

泉政行さんが生まれた1980年5月12日の命式

時柱日柱月柱年柱
天干乙(木)辛(金)庚(金)
地支酉(金)巳(火)申(金)

四柱推命ページで見る

 四柱推命に馴染みのない方のため、()内に五行を書き入れました。ただし、地支は蔵干といって複数の干を含むことがあるため、地支の()内の五行は本気と言って、その地支の中で最も強い影響力をもつ五行を書き入れています。例えば『巳』は夏の地支で本気は火ですが、内に金や土も含んでいます。命式の中心的な存在は日柱の天干にある『乙』という干であり、これが泉さんの生命力の核とも言えるもので、これを日主と言います。

 見ると、日主は乙(陰木)ですが、周りには金が多くあるのが見て取れます。金は木を剋す五行ですから、言い換えれば日主(木)を苦しめるもの(金)が多く存在しているということです。このように日主を剋す干を『官』と良い、正官・偏官の区別がありますが、概して官が多くあり過ぎる場合は人生において病弱・病難傾向となり良くないのです。加えて、日支にある『酉』と『巳』は半合という金局を形成しますから、この命式における巳の作用は火よりも金の方が強くなっており、総じて金が極めて強くなっているのです。もし、生まれた時間(時柱)にも金があれば、このような命式はむしろ金を好むのですが、泉さんの亡くなった時刻を見るとどうもそうではないようです。

 四柱推命では生まれた時間が分からない場合は推測の域を出ません。ですからこのような場合は、泉さんが難事に遭った時刻や死亡した時刻などをうかがい、喜神・忌神を推測します。彼のウィキペディアには『2012年頃に体調を崩し、以降は体の調子を見ながら仕事を続けていた。晩年は病気療養のため入退院を繰り返していたが、2015年7月28日、都内の病院で死去。35歳没。』とあります。死亡時の四柱を見てみましょう。

泉政行さんが亡くなった2015年7月28日の四柱及び大運

時柱日柱月柱年柱大運
天干乙(木)癸(水)乙(木)甲(木)
地支巳(火)未(土)未(土)申(金)

(※大運とは10年毎に訪れる運勢のことで、非常に強い影響力をもっていますが、ここにも金があらわれています。)

 天干には水や木など、日主を生じ助ける五行が揃っていますが、地支には日主を弱めるものが揃っています。概して天干より地支の方が影響力が強いため、日主は土・金を嫌うことが推測できます。官を忌神とする場合は、用神(日主にとって最も大切な干)は水となりますが、上記四柱では水が土に剋されて無力となっています。このことから、泉さんの忌神は金・土、喜神は水・木、閑神は火であることが分かります。閑神は喜神でもなく忌神でもない中間的な存在のことですが、この場合は火は忌神の金を剋すという点では良いものの、日主・木の働きを弱めるという点で悪い作用があるため、閑神と言えます。しかしながら、泉さんの場合火は喜神の作用の方が強いと言えるでしょう。

 さて、これを踏まえた上で改めて『泉政行』という姓名を見てみましょう。人格の18数・陰金は忌神、外格の7数・陽金は忌神、地格の15数・陽土は忌神、総格の24数・陰火は閑神、天格の10数・陰水は喜神ということで、姓名には忌神ばかりです。すなわちこのように忌神ばかりが姓名に配されていると、先天的な忌神の働きを強めることになりますから、病弱・病難暗示が強まります。最悪は寿命が縮まるため、早世となることも少なくないのです。

 それでは、泉さんに最良の名とはどんなものでしょうか?これは簡単です。喜神が木・水ですから、これらの五行を姓名中によく配せば良いのです。反対に言えば、忌神の金・土の五行をなるべく入れないようにすれば良いのです。例えば『泉⑫⑩』という姓名が考えられます。前運に凶数が入っていますが、五格すべてが喜神となったため、『泉政行』よりは確実に運勢が向上します。もちろん喜神の働きが活発となり心身共に壮健となりますから、寿命も延びます。

竹田圭吾さんの場合

 ジャーナリストであった竹田圭吾さんの姓名は四大運全てに吉数を備え、なおかつ三才配置も良好の関係ですが、2016年に51才という若さで膵臓癌により亡くなりました。この謎を解く鍵となるのが先天運です。まずは竹田さんの『命式』を以下に示します。

竹田圭吾さんが生まれた1964年12月30日の命式

時柱日柱月柱年柱
天干癸(水)丙(火)甲(木)
地支丑(土)子(水)辰(土)

四柱推命ページで見る

 上記が竹田さんの命式です。しかし、生まれた時間が分からないため時柱は『?』としてます。それぞれの干支には()内に五行を書き入れましたが、これは参考程度にご覧ください。というのも地支には蔵干と言って内に複数の干(五行)を含む場合があり、これが命式により様々に変化を生ずるからです。すなわち地支の()内に書き入れた五行は本気の五行と言って、その地支の有する最も有力な干の五行を示したまでであり、五行は専一ではありません。

 この命式から竹田さんの喜神(良い干支・五行)・忌神(悪い干支・五行)を探っていきます。まず、赤く示した日柱の天干にある『癸』が竹田さん自身をあらわしています。竹田さんは陰の水の人です。月柱の地支にはたっぷりと水を含んだ『子』があり、これが年柱の『辰』と半合して強い水を形成するかのように見えるのですが、実際には日支に『丑』がありこれが『子』と合する関係なので、半合はありません。すると『辰』は天干の『丙』にも生じられながら、本気の土としての働きを強めます。天干にある『甲』や『丙』は木->火->土と生じて水を弱める働きをしますから、日主(竹田さん)を弱めます。つまりこの命式だけから判断すると、日主は弱く、もっと金や水の気を欲しがっている状態です。

 もし金・水が喜神であるとするならば、忌神は土・火・木と言えそうです。また、竹田さんの死因となった「膵臓癌」はその部位である「膵臓」が土の五行に属することから、土が忌神の人に起こりやすい病であり、これも土が忌神と考える根拠の一つとなりそうです。もし土が忌神の場合は、特に『未』や『戌』などの渇いた土を忌むでしょう。しかしながら、この生時が分からない命式から用神・喜神を断定することはできません。あくまでも推測となってしまい、誤りを生じる可能性があるからです。このような時は、竹田さんが亡くなった時の四柱及び大運を見て彼の用神・喜神を判断します。

竹田圭吾さんが亡くなった2016年1月10日午後2時の四柱及び大運

時柱日柱月柱年柱大運
天干乙(木)辛(金)己(土)乙(木)辛(金)
地支未(土)卯(木)丑(土)未(土)巳(火)

 如何でしょうか。右端の『大運』というのは、竹田さんに10年毎に訪れる大きな運勢の干支であり、これは42歳~51歳までを支配します。まず、この時間には水が一つもありません。『丑』は多少の水を含むものの、隣にある『未』に沖されています。この渇いた夏の土である『未』は二つもあり、天干の『己』や大運の地支である『巳』が土を一層強めています。かろうじて日柱と大運の天干には『辛』の金がありますが、これらは時柱と年柱にある『乙』と剋し合っており無力です。

 つまり、この時間に最も強い威力を発揮しているのは土であり、このことから、竹田さんの忌神が土であることがほぼ確定的だと言えるでしょう。そして土が忌神であるということは、土を強める火も忌神であるということです。木は土を剋すという点では良い働きをするものの、火があれば火を強め、結果的に土を強めてしまう悪い作用ももつため、どちらかと言えば忌神であると言えます。

 したがって、竹田さんの喜神は金と水の五行です。これを踏まえた上で、もう一度竹田圭吾さんの名前を見て下さい。どうでしょうか?五格にはいずれも木・火しかなく、これらは竹田さんの忌神の五行です。総じて火が強く、火は忌神の土を強めるため、この姓名は明らかに彼の寿命を早めています。つまりこの姓名では、名前そのものが持つ良運勢は発揮するものの、先天運との兼ね合いが悪いため、竹田さんにとっての大吉名とは到底言えないのです。以下は、竹田さんにとっての竹田姓における最良の数配置です。

 竹田 [24][17]。(鑑定画面では数理[24]の記号が表示できないため、代わりに『鷹』の文字を入れてあります。)竹田さんは金・水が喜神ですから、本来であればその三才は【木・水・金】とすべきところなのですが、この配置では四大運に全て吉数をもってくることが困難であるため、この配置をひとまず最良と考えました。本名では総じて木・火が強かったのが、この名では主運に竹田さんの喜神である水があるため、明らかに本名よりは良運勢を発揮するはずです。また、天格・地格・総格と木が三つもありますが、木は土を剋すという働きをしますから、火よりは幾分ましです。ただし、この名前には人格と外格に強い剋があらわれていますから、どうしても最良とはいかないのも事実です。

今井雅之さんの場合

 俳優の今井雅之さんは四大運全て吉数、三才配置も吉と概して良名の持ち主です。しかし大腸ガンのため54歳という若さで亡くなりました。姓名だけを見ると何で?と疑問が湧いてきますが、それは彼の先天運を知ることではっきりとします。今井さんの生年月日は1961年4月21日ですが、これを命式(生年月日を干支に変換した図)に移したものが以下です。

時柱日柱月柱年柱
天干甲(木)壬(水)辛(金)
地支申(金)辰(土)丑(土)

四柱推命ページで見る

 上記が今井雅之さんの先天運です。生まれた時間が分からないため時柱は「?」としています。赤い字の「甲」が今井さん自身をあらわしています。また、分かりやすいよう()内にはその干支の主な五行を書き入れました。

 ご覧の通り、四柱内には土と金が二つずつあり、水は一つ、木は一つです。今井さん自身をあらわす甲(木)を助けるのは月干の壬(水)ですが、後はすべて木を弱らせる土と金で構成されているため、日主は弱っていることが分かります。厳密には月支の辰や年支の丑も水の気を含み、木を僅かながら助けているのですが、しかし総じて日主『甲』の力が弱いため、これは水を用神とする命ではないかと想像できます。しかし、時柱が分からない以上想像に過ぎませんので、実際に今井さんが亡くなった時の四柱を見た上で判断しなければなりません。以下です。

今井雅之さんが死亡した2015年5月28日午前3時の四柱及び大運

時柱日柱月柱年柱大運
天干丙(火)甲(木)辛(金)乙(木)丁(火)
地支寅(木)辰(土)巳(火)未(土)亥(水)

 この時刻は今井さんにとって最も重要な五行である水の五行がとても弱く、からからに渇いています。かろうじて大運の地支に『亥』の水がありますが、この時刻では『寅』と支合することで弱められます。また、『寅・巳・申』で成る火の三刑があり、強い火を形成してもいます。この時今井さんの月柱天干にある『壬』やそれを生じる金の五行が救いですが、これは『丁』や『丙』の存在によってとても弱められ、結果的に強まった火・土によって燃やし尽くされます。つまりはこの時刻、明らかに火・土が強まっているため、これらが今井さんの忌神であると考えられます。

 このことから、今井さんの喜神は水・金・木であると考えられます。そしてこのことを踏まえた上で再び今井さんの姓名に目を向けてみると、人格は16数の土、地格も16数の土、外格は8数の金、天格は8数の金、総格は24数の火と、その多くが今井さんにとって悪い五行で占められていることが分かります。特に重要な人格・地格に最も忌神である土が来ていますから、これでは幾ら「今井雅之」が良名であっても、先天運との相性が悪いため悪運を招くことになります。次は今井さんにとっての最良の名前を考えていきます。

今井雅之さんにとって最良の数配置を考える

 上記の喜神・忌神を踏まえた上で今井さんにとっての最良の数配置・名前を考えていくのですが、まず「水」の五行は9・10・19・20と概して凶数ばかりであるため、これらは使うことが出来ません。29数や39数ならば使うことが出来るのですが、これだと「今井[25][12]」のように吉名は出来ても、名頭の数が25というのは現実的ではないため、名付けには使えないでしょう。そして「今井」の姓は8数の金ですから、相剋の関係となる木の五行も人格に用いることは出来ません。

 そうなると今井姓では水・木の五行を人格に入れることが難しいため、できるだけ忌神の五行を排除するという消極的な方法になります。出来上がった数配置が「今井 [12][25]」というものです。(鑑定画面では都合上三文字名になっています。)これは主運と総運に今井さんの嫌う土の五行があるものの、三才を【金・土・金】としてできるだけ土の気を逃がすようにしました。また、外格には彼の喜神である強い水があり、これも力強い存在です。このため、本名『今井雅之』よりは確実に良運を発揮し、もし今井さんがこの数配置の名前であったならば、きっともっと長生きをしたはずです。

石原裕次郎さんの場合

 生前、怪我や病気が絶えなかった石原裕次郎さんは、1934年12月28日午前8時の生まれだそうです。これを八字であらわすと以下のようになります。

時柱日柱月柱年柱
天干
地支

四柱推命ページで見る

 日柱の天干にある「癸」が日主で、これは石原さん自身をあらわしています。まず、用神・喜神を知るためには、日主の癸が強いのか弱いのかの判断をしなければいけません。日主を助けるのは、日支にある「酉」と月支にある「子」の計2つであり、特に月支の「子」は日主にとって強い助けとなります。また日主を弱めるのは、時干の「丙」と時支の「辰」と月干の「丙」と年干の「甲」と年支の「戌」の計5つです。しかし、「辰」と「酉」は支合の関係であり、これら二つは合わさってそれぞれの力がとても弱まるため、助けるものが少ないと見ます。

 したがって水に力が無く、火・土が強いためこれは身弱の命となります。(体が弱いといった意味ではなく、四柱推命上の概念であり、日主の強弱を身弱・身強に分けて考えます。)そのため、石原さんは「金」と「水」の助けが必要なことが分かります。もし流年や大運で「金」や「水」が弱まれば、悪い事が起きます。実際に、石原さんが亡くなった年月日時の八字を出してみましょう。

石原裕次郎さんが死亡した1987年7月17日午後4時の八字及び大運

時柱日柱月柱年柱大運
天干
地支

 明らかに火が強くなっているのが見て取れます。大運の地支にある「巳」は強い火、死亡時の天干に三つあらわれている「丁」というのは陰火です。地支には火を燃やす「卯」が二つもあり、月支の「未」も火を蔵しています。大運天干には水を生じる「辛」がありますが、これは強い「丁」によって無力と化しています。火は金を剋すため、石原さんにとっては悪い五行です。また、火を燃やす木も石原さんにとっては悪く、これらを忌神といいます。つまり、石原さんの名前には土・火・木の五行はなるべく入れず、金や水の五行を入れる方が好ましいということです。

石原裕次郎さんにとって最良の数配置を考える

 ここで改めて、石原さんの名前を見てみましょう。石原裕次郎です。見ての通り、主運・前運は共に石原さんにとって忌神の火となっており、それが中心運である主運にあるためこれは良名だとは言えません。また前運にも火があり、火が重なっているため「急変病難」の暗示があります。もちろん、この名前だからこそ「石原裕次郎」として成功したという側面はありますが、幸福な名前を付けるという観点からは望ましくありません。石原さんにその先天運を考慮した最も良い名前を付けるという場合には、以下のような数配置が望ましいでしょう。

 石原⑧⑧です。主運は18数であり、これは石原さんの喜神である金です。またこの金は天格・地格上下から生じられているとても強い金なので、心身ともに充実し健康運も当然良いものになります。天格・地格に忌神の土がありますが、これは人格・金を生じるためむしろ力強い存在と化します。さらに外格・総格には石原さんにとって良くない木と火がありますが、姓名全体として見れば金・土が強くなっており、「石原裕次郎」と比べれば格段の違いがあります。

 さらに「金」は死に際して最も強いと言われるため、先天的にやや運勢の弱い石原さんには最適です。「石原裕次郎」の三才配置である【土・火・火】は「一時的成功に終わり、最悪は短命となる」暗示です。これは火がそれだけでは耐久力のない性質であり木を必ず必要とするのですが、天格は土・地格は火であり火勢は一時的なもので持久力がなく、早くに燃え尽きてしまうという暗示があるからです。また火は石原さんにとって悪い五行でした。火は強すぎれば急躁・短気・忍耐力無しなどの悪い面が出ますが、石原さんはこのような状態であったと見ます。

 ですから、もし石原裕次郎さんの名前が上記の数配置であったのならば、52歳という若さで死ぬことは無かったでしょう。もしかしたら兄であり最高の良名をもつ石原慎太郎さんのように長生きしたかもしれません。

 以上、「先天運から最良の数配置を導きだす方法」でした。

このページの先頭へ

姓名判断の【虎の舞】ロゴ
姓名判断の【虎の舞】ロゴ