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高倉健さん、逝く

 俳優の高倉健さんが今月10日、悪性リンパ腫のため東京都内の病院で死去しました。83歳でした。高倉さんは生涯205本の映画に出演され、これまでに数々の人情味を感じさせるエピソードが残されています。また、それでいて仕事に対しては真摯でストイックな役者として、内外から特に尊敬されている役者でもありました。そんな高倉健さんの名前を鑑てみたいと思います。  高倉さんの本名は小田剛一といいます。しかし、高倉さんは「高倉健」という芸名で長く仕事をしてきており、この名前が世の中にもおそらく当人にも深く浸透していることから、高倉さんには本名よりも芸名の方が強く作用していると私は考えています。このことから、今回は「高倉健」を中心に鑑定したいと思います。また、その深い人情味やストイックな性格からみても、「高倉健」という名前が正に合っているのです。  高倉健。まず見てほしいのが、地格・人格・外格・総格すべてが木の属性にあることです。そしてすべてが陽の木(1の位が1)です。この陽の木の性格の特徴を少し説明します。外見は比較的穏やかでありながら、内面には不屈の精神をもっており、それがために中途での挫折や諦めを嫌い、何をするにしても粘り強さを発揮します。あまり活動的なタイプではありませんが、一つ一つ着実に事を進めていく力があり、かつ物事を論理的に考える力に秀で理性的です。さらに陽の木を姓名にもつ者は、その数に依るも概して頭領的資質を備えています。  高倉さんの主運は21です。これは代表的頭領数であり、「どんな困難にも立ちむかってゆく不屈の精神力をもち、たゆまぬ努力で確実に発展してゆく上昇運である。」です。また総運は31であり、これも代表的頭領数ですが、31数は勇猛果敢な21に比べ穏健なのが特徴です。説明には「多くの人々の尊敬と信頼をあつめて富・名声を極める。仁義と情義にあつい勇敢なる頭領運である。」とありますが、これは高倉さんによく当てはまっています。ただし、数の吉相が最大限あらわれるためには、三才の配置が良くなくてはなりません。高倉さんの三才を鑑てみましょう。  水・木・木とあります。これは主運の木が、天からの雨露(水)に恵まれる如く進歩発展する兆しを表しています。また地格の木は主運の木を助けますので、これは目下の人間の助力に恵まれる暗示であり、いずれも吉。つまり「高倉健」という名前は姓名学的に完璧の相を呈しています。これを見れば、高倉健さんの素晴らしい人格とこれまでの尊敬や名声は、この名前にあると言っても過言ではないのです。もし高倉さんが本名や別の芸名で活動していたとしたら、とても今のような名声は得られなかったのではないかと私は思います。  最後に。ある有名占い師がその著書の中で、名前に同じ五行ばかりが揃っている場合、その人の性格は幼く、また事故など災難が多くなるので凶などと書いてあるのを見たことがあります。つまりこの占い師は、名前には五行がバランス良く配されているのを良しとするわけですが、高倉さんの名前を見る限り、その判断方法に誤りがあることを一つ指摘しておきたいと思います。四柱推命では時に、全体で五行のバランスが良く整っており、気が流通するのを良しとする見方があります。しかし姓名判断に関してはこれは当てはまりませんので、当サイトのユーザーの皆さんは、それに惑わされないように気を付けてください。

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