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姓名構造から見る病原となりやすい五行と部位【土】の編

これまで2回にわたり「姓名構造から見る病原となりやすい五行と部位」について解説をしてきましたが、木、火と来て今回は「土」です。

早速土の五行が象徴する部位について見ていきましょう。

土の五行について

実は土の五行は「細胞」や「がん」なども象徴すると言われています。「がん」は現代人を悩ます病の筆頭ですが、姓名に土をもち、なおかつその構造が悪いと「がん」になりやすいということになるのです。詳しく見ていきましょう。

土の五行が象徴する主な身体部位
胃、脾臓、舌、脂肪(筋肉)、鼻、腹部、乳房、細胞

土が示す部位は以上のようになっています。このため胃がんや乳がんなどは土の病気と言えます。そしてこれまでにも見てきましたが、姓名あるいは姓名と先天運との関係において、土がどのような状態であると土の病に罹りやすいのか?といった点を挙げておきます。

  1. 三才や人格・外格関係において、土が隣り合う格と相剋する場合
  2. 先天運において、土がアンバランス(強すぎるか弱すぎる)となる場合
  3. 先天運においても土が忌神であり、なおかつ三才が【土・土・土】など土が強い

以上の3点が「土の病」を引き起こしやすい姓名および先天運の状態です。それでは次から、以上の状態を実際の事象とともに解説していきます。

姓名・三才における土の相剋 - 胃癌で死亡した蟹江敬三さんと黒木奈々さんの例

まずは蟹江敬三さんのウィキペディアの記事をお読みください。

2013年12月末に末期の胃癌との診断を受け、2014年1月から体調を崩して入退院を繰り返した。2月から仕事に復帰したが、3月17日に生前最期の仕事となった『日経スペシャル ガイアの夜明け』のナレーション収録後、3月19日に容体が急変して入院。3月30日午前8時27分に東京都新宿区の病院で逝去。69歳没。 (引用:ウィキペディア『蟹江敬三』)

つづいては黒木奈々さんです。

2014年7月27日に、レストランで突然に内臓をぎゅっと握られたような激痛を覚え、救急車で病院へ搬送されて緊急入院し、急性胃潰瘍と診断された。当初は早い夏休みとして8月18日に復帰したが、検査で悪性腫瘍が発見されて8月27日放送分から休養し、9月10日に胃癌を患っていると公表した。公表直前の最初の診断でステージIの初期癌と診断され、がん研究会有明病院のセカンド・オピニオンも当初は同様であったが、再検査で開腹術による胃の全摘出を要すると診断された。9月19日に手術して10月5日に退院し、関係者らは手術は成功して転移もないと発表した。 中略 休養後の復帰を目指したが、2015年9月19日午前2時55分に、都内の自宅で両親に看取られて享年32歳で死去し、セント・フォースが報道各社へFAXで伝えた。 (引用:ウィキペディア『黒木奈々』)

お二人とも胃癌で亡くなっていますが、早速姓名を見てみましょう。

蟹江敬三さんの例

まず、蟹江敬三さんは四大運に凶数が多く、なおかつ三才にも大凶暗示があらわれていますので、典型的な病弱傾向のある凶名と言えます。これらの凶数は20、22、42といった特に病弱傾向のある数ですので、三才が不良の場合は早世の暗示があるのです。

重要な三才ですが、蟹江さんは【土・水・土】という配置で、人格が天格・地格双方と相剋するため、生命エネルギーが弱く特に後半生は病気に悩まされるでしょう。天格・地格にある土の五行は水を剋している形ではあるものの、その部位が徐々に疲弊する暗示があります。

すなわち蟹江さんは水もしくは土の部位に病原があらわれる暗示があるわけです。

黒木奈々さんの例

黒木さんは主運に凶数12、副運に凶数20を有し、なおかつ三才の配置は【土・木・土】と蟹江さんと同様上下相剋しています。異なるのは蟹江さんとは相剋の方向が逆という点です。人格が病弱傾向のある薄弱運12であることに加え、天格・地格の土と相剋するため、やはり健康に難があらわれやすい姓名と言えるでしょう。

黒木さんの場合は土および木の部位に病原があらわれやすいという暗示があります。また黒木さんと蟹江さんの姓名を比べると、『蟹江さんのほうが名前が悪いのになんで長生き?』といった疑問をもたれるかもしれませんが、それは先天運その他の影響もありますので、このようなことはよくあります。

最も顕著なのは、先天運における忌神を姓名に多くもつ場合で、その場合は吉名でも早世の暗示があります。これについては次に実例をもとにご説明致します。

先天運における土のアンバランス

次は先天運における土のアンバランスを見ていきます。アンバランスな状態には二つありますので、まずはそれをご確認ください。

  1. 先天運において土が忌神であり、なおかつ多くありすぎる場合
  2. 先天運において土が喜神であり、なおかつ弱すぎる場合

以上が五行のアンバランスといえる状態です。たとえば日主が戊土(つちのえ)であり、身弱で、土のエネルギーがもっとほしいが、命式に全くないような例が「土のアンバランス」に当てはまります。

このような命式の場合は、大運や流年運において土と相剋する五行が訪れると、さらに土のアンバランスが顕著となるため、悪運に苛まれることになります。

それでは実例を見てみましょう。

41歳の若さで亡くなった山本“KID”徳郁さんの先天運

山本“KID”徳郁さんは日本の男性総合格闘家で、「神の子」という相性で親しまれましたが、41歳という若さで多臓器不全で死去しました。山本さんの死因は胃がんを起因とするがんの全身転移だったことが知られています。そんな山本さんの先天運は以下です。

山本“KID”徳郁さんが生まれた1977年3月15日の命式

そして以上の命式から、山本さんの喜神・忌神を推測してみました。

  • 日主:辛金(かのと)
  • 強弱:身弱
  • 喜神:土・金
  • 忌神:木・火・水
  • 閑神:不明

時柱が分かりませんので推測ではありますが、山本さんが病気を発した時期の大運と流年運を見ると、金と相剋する五行が忌神である可能性が高いと判断しました。

そうなると、山本さんの場合は「先天運において土が喜神であり、なおかつ弱すぎる場合」のアンバランスに当てはまります。そして歳運において土がさらに弱められると、現実に病を発することになります。土の病(胃癌)を発したことから、恐らく山本さんの用神は土であったことが推測できます。

先天運と姓名のアンバランス - 胃癌で死亡した山本“KID”徳郁さんの例

当サイトのニュースなどでも私がよく言っているのが、「先天運と姓名との関係性」です。すなわちこの関係が悪いと、いくら先天運に恵まれても悪運に苛まれたり、またその逆の事象が起こることになるのです。

ここでも山本さんの例を取って見ていきましょう。山本さんは先天運において「土のアンバランス」であり、それによって土の病が引き起こされたことは既に見てきました。

そのような場合、もっと欲しい土の五行のエネルギーを補うため、姓名には土を多く取り入れる必要がありますが、山本さんの姓名はどうでしょうか?

『山本徳郁』です。見ると三才は【金・水・金】と忌神の水が人格にあります。喜神の金も二格にあるため極端に悪い配置ではありませんが、金が水を生じるという流れにあるため、喜神が活かされません。

このため三才は【金・土・火】のようにし、喜神の土と金が活きるようにする必要があるのです。特に用神が土であり、なおかつ大運でさらに土が弱まるような場合は、土を人格に据えることで極度な土のアンバランスを防ぎます。そのようにすることで、五行エネルギーが流通し、自然と心身は壮健となるのです。

また、土は「乳がん」にも関係する五行です。乳がんで亡くなった有名人については以下のニュース、『太田裕美さんが乳がん闘病を公表!病難に襲われやすい姓名構造と先天運を解説』でも扱っていますので、興味のある方は是非見てみてください。

以上、今回は土の病とその原因(暗示)について見てきました。最後までお読みいただき誠にありがとうございました。