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松村雄策(音楽評論家)さん亡くなる!姓名の凶暗示と病原の見方

今月12日、音楽評論家の松村雄策が死亡したというニュースが飛び込んできました。70才でした。松村さんは、1972年に『ロッキング・オン』を創刊したときのメンバーで、編集者や執筆者としても活躍した方です。

ロッキングオンのウェブサイトには、『松村も自分でも書いていたが、長い闘病期間が続いていたので、心の準備はしていたが、やはり悲しいし悔しい。』という記述もあり、松村さんが苦しんでいた様子が浮かんできます。以下はニュースサイトからの引用です。

音楽評論家の松村雄策(まつむら・ゆうさく)氏が12日、肺がんで死去した。70歳。葬儀は近親者で行う。

1972年、音楽雑誌「ロッキング・オン」を渋谷陽一氏らと創刊し、編集者・執筆者として活躍。ロックの魅力を広く伝えた。「ビートルズは眠らない」「ウィズ・ザ・ビートルズ」などの著書も出版した。

引用:gooニュース【音楽評論家の松村雄策さん死去、70歳…音楽雑誌「ロッキング・オン」創刊】より

健康運が弱い松村さんの姓名構造

早速ですが、松村さんの姓名構造を見ていきましょう。今回は健康運に絞って解説していきたいと思います。まずは以下に五格と三才を示します。

松村雄策
天格・15数・陽土
人格・19数・陽水
地格・24数・陰火
外格・20数・陰水
総格・39数・陽水
三才【土・水・火】

まずは松村さんの人格数に注目します。それは19という水の数であり、なおかつ陽水ですので、とても活動力が旺盛で勢いのある気質であることが分かります。五格の数を見ると、水が人格・外格・総格と三格にあらわれていますので、姓名においては水が最強となっており、したがって水の特質が強くあらわれるタイプとなります。水は智恵をあらわしますので、頭も大変良い人です。

ただ、人格の陽水は、天格の土と相剋し、なおかつ地格の火とも相剋しているため、エネルギーが弱いことが分かります。姓名におけるエネルギーは、姓名の核である人格が司りますので、まずは人格のエネルギー量を見ることが重要なのです。

人格の力量は、天格・地格・外格(最も強い影響)と、総格(少し影響力弱い)との関係からうかがいます。松村さんの人格・陽水は、外格と総格にある水に生助されるものの、人格に対して影響力の強い天格と地格双方と相剋するため、人格のエネルギーがやや弱く、少し薄弱的と判断することができます。

具体的には、天格・陽土は水を強く剋しますので、エネルギーの減損は大きいです。また地格は24数・陰火であり、相剋関係としては土よりもダメージは少ないものの、やはり人格は火を剋すことによってそのエネルギーが消耗することになるのです。

そしてこの人格の力量は、最大で25(5x5)となりますが、松村さんの場合は15(総量)-5(相剋による減損)として、大体人格の力量は10程度と判断できます。これは、水の力量として考えてもOKです。なおこの力量が直接健康運をあらわすわけではありませんが、弱すぎる場合は病弱傾向となることを覚えておいてください。

また、この五行の力量は、後の健康運位相を出すために重要となります。

三才は姓名の要~相剋による病弱の暗示

人格の力量が弱すぎると健康運・精神面ともに薄弱となる傾向がありますが、その他にも三才における五行関係(相生・相剋関係)そのものが健康問題に強く影響します。このことは当サイトで何度も解説していますのでご存知の方が多いとは思いますが、あらためて松村さんの姓名・三才を見てみましょう。

三才の凶暗示である相剋は、『剋される弱い部位や五行に難がある』という原則があります。もちろん健康運は後に解説するように先天運も見なければ正しい判断はできないのですが、もし人格が他格と強く相剋している場合、人格は自分自身および姓名(生命)の核を象徴するわけですので、病難を暗示していることになるのです。

そこで松村さんの三才構造を読むと、最も弱い部位は地格の陰火であることが分かります。陰火(24)は弱い火であることに加え、それなりの力量(10程度)がある陽水に剋されるわけですから、姓名は『火の部位に難があらわれますよ(もしくは火の部位が弱いです)』ということを暗示しているわけです。

ただしここで注意すべきは、人格の水も相剋によって弱まっているということです。したがって松村さんの姓名五行においては、火と水の部位が弱く、病原となりやすいことが分かります。以上のことから、松村さんの死因は肺癌だと報道されているものの、火(心臓・血脈など)や水(腎臓・骨・泌尿器系など)が象徴する部位にも難があらわれていたことが分かります。

ちなみに姓名構造におけるこういった病難の暗示は、元からこのへんの部位が弱いですよ、といったものではなく、自身の性質傾向や生活スタイルから、後天的にその部位を害する傾向がありますよという言わば警告のようなものです。

先天運を読み、病原と健康運位相を知る

しかし、先天運を見なければ正確な健康運は分からないということは当サイトで何度も解説していますので、以下に松村さんの先天運・三柱を見てみましょう。

天干壬(水)壬(水)辛(金)
地支午(火)辰(木)卯(木)

分かりやすいように五行を示しました。松村さんの先天運は、日干が壬水の身弱の人です。水と金が多くあるように見えますが、天干と地支の力量は異なり、地支のほうがより多くの力量をもちますので、木のエネルギーがとても強く、水弱となっていることが分かります。

このような命式の場合は、日干は金と水を喜神とし、日干を弱める木・火・土を忌むことになります。つまり至極簡単に言うと、忌神である木・火・土の強い運気には運勢や体調が衰え、逆に喜神である水や金が巡ると運勢や体調が良くなるというタイプの人なのです。

そしてこれも何度も言っていることですが、先天運と姓名の五行バランスが悪いと、非常に良くないということです。この関係は運勢全般および生命力そのものに影響があり、その関係・バランスが悪いと生命エネルギーに偏りが出て、病弱傾向となるためです。

幸い、松村さんの姓名には喜神である水が三格にあるため、著しく悪い健康運ではないものの、前述した三才の相剋があるため、姓名から得られる水の力量も限りがあります。姓名における水の力量は10程度でしたが、この数値を日干の力量と合わせると大体の健康運位相が分かることになります。

大体と言ったのは、松村さんの時柱が分からないためです。そこで、もし時柱が【丙午】であった場合の健康運を出してみましょう。もし昼の12時生まれ(午時)だった場合は、日干は大変弱く中弱程度。その場合、日干・壬水のエネルギー量は7程度となりますので、姓名とあわせると17程度です。

この数値と、忌神のエネルギー量を比べ合わせて原局の健康運位相を出しますが、その算出方法は複雑なのでここでは省かせていただきます。結果としては、もし12時生まれの場合は忌神の力量があわせて35を越えるため、日干が17程度の力量ではまずい(弱すぎる)ことになります。

原局においては、日干の力量と忌神の力量の差が15程度あるため、健康運位相は中の低(10点満点中3~4点)ですので、大運によっては著しく健康状態が悪化する暗示、そして寿命も平均よりは少し短い可能性があるということが分かります(実際の寿命は位相レベルだけではなく、歳運の動向が大きく関わるため、原局の健康運位相が低いイコール短命とは言えません)。

そして先天運における懸念すべき病原については、大過する五行が木(肝臓・脳・神経など)であり、なおかつ用神が金(肺・呼吸器系など)のため、主にはこの二つの五行が象徴する部位に難が出る暗示ありということです。

死因は肺癌と出ていましたが、今年は2月から【壬寅】と木が巡り、なおかつ2月~3月も木運ですから、木強金弱である運気なのです。ただしこれも、大運干支によって強まる五行が異なるため、実際は大運の流れを読む必要があります。ちなみに、松村さんは2003年から大運に【丙戌】が巡って水弱となっているため、この時期から病難を発したことが分かります。

そうなると、松村さんの姓名としては用神の金(金は土強も木強も防ぐことができる)がないことが最も悔やまれる点で、金・水を同時に強める必要があるということも分かってきます。このように構成することで、当然のことながら生命力が強くなり、自然と寿命も長くなるのです。

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