姓名判断の虎の舞は、五格剖象方を基本とし、姓名の根幹である「天・人・地」三才を重視する姓名判断サイトです。

一生涯良運に恵まれる用神・調候具有の姓名とはなにか~姓名構造だけで吉凶は決まらないという極めて重要な事実とその解説

今回は少し長いタイトルとなりましたが、タイトル通り【一生涯良運に恵まれる用神・調候具有の姓名とはなにか~姓名構造だけで吉凶は決まらないという極めて重要な事実とその解説】をしたいと思います。

姓名判断を知りたい方によっては、先天運を持ち出されると難解なためにあまり面白くないかもしれませんが、このことは強運を得る姓名を作るために極めて重要なことですので、念を押すように何度か記事を書いております。

ちなみに私も姓名判断の勉強をはじめた頃(15年以上前)は姓名構造のみで吉凶が決まると考えていたのですが、四柱推命を学んでからは、これが大きな間違いだったことに気付かされました。

また、あまり知られていない事実ではありますが、現在の姓名判断の始祖である熊﨑健旺氏もその著書で、『先天運を見ない命名は何の価値もない(先天的特性を無視する場合、一般の名付けと同様で、吉凶にバラつきが出るということ)』というような事をかなり強い口調で言っており、その先見の明に驚かされるところであります。

ですから現在の私の見解としては、姓名構造だけで云々言っている占い師というのはそもそもが全く信用できないわけです。

強運な人や成功者の先天運に見られる主要な特徴とは?

まずは以下に、強運な人や成功者に見られる、先天運における最も重要な特徴を挙げたいと思います。なぜ先天運の要素が先なのかということについては、先天運がその人の姓名構成を決める土台となるためです。

  1. 用神具有
  2. 調候具有
  3. 大運良好

強運の人には以上のような特徴があり、先天運における位相(先天運における運勢レベルのようなもので、歳運によっても変化します)がある程度高いことが特徴です。ここである程度と言うのは、やはり後天運の要素である大運や姓名によっても位相は上下するため、先天運位相だけで判断はできないからです。

また位相の高い命式特徴については、当然のことながら上記以外にも幾つかあるのですが、最も重要な要素をまとめるとこの三つになるということで、以上の三つの項目がすべて揃っている方は位相が高い、つまり一生を通じて富貴に恵まれやすいということになるのです。

しかしながら、当然その人の運勢は後天的要素である大運や、姓名の構造によっても大きな影響を受けるため、もちろん先天的要素だけが良くても万全とはいきません。たとえば、先天運位相が高めであっても、姓名位相が極端に低い場合は、総合位相が30点程度になることがあり、その場合は貧賤(人生に波乱が多く、病弱で、貧しい傾向の人生)の命運となります。

反対に、私のように先天運位相が低くても、姓名構造が非常に良い場合は70点程度の高位相(健康・境遇・社会的地位・財・人運等不足のない命運)となることもあるわけです。

それでは、重要な用神・調候・大運(行運)の三つの項目について、これを姓名で補う方法について次に解説したいと思います。

先天運に恵まれなくても姓名でカバーできる!?強運を得るために重要な三つの要素

これは私が虎の舞の命名の際に必ず行っている命名法でもありますが、最も重要な用神・調候・大運動向の三つに主眼をおくことで、自然と先天運と調和の取れた良名となります。

用神具有について
先天運に用神(その人の命運を調和に導く一神)をもつことは強運の人の特徴ですが、ない場合は姓名に配することで用神具有の姓名となり、位相が一気に高くなります。ただし、用神をただ配置すれば良いというわけではなく、相生を得ていることが重要です。なぜなら、用神のエネルギーが相剋によって抑えられてしまうためです。なお私の用神は甲木(こうぼく)ですが、原局においては大変弱いため、陽木を人格に入れています。
調候具有について
調候用神も用神(扶抑)とならぶ非常に重要なもので、主に健康運を大きく左右します。このため調候用神が必要なのに命式にない人は、必ず病弱・薄弱傾向となるもので、当然のことながら健康運(生命力)が弱い状態では何事も成し得ません。しかし原局に調候用神がない場合であっても、姓名に有することで先天運にあるのと全く同じ効果を得ることができると私は考えています。実際に、木村拓哉さんなど、調候不良と思われる命式でも姓名に調候ある人は健康運位相が高く、強運となる傾向があります。私の場合は、元々調候不良の位相の低い命運ですので、姓名に強い火を入れてこれを補っています。
大運について
命造良くても大運悪ければ不運という四柱推命の原理は全くその通りであり、大運干支の動向が運勢に大きな影響を及ぼすことは、私の人生を見ても明らかであります。大運の動向はどうしようもないじゃないかと思われるかもしれませんが、これも姓名構造である程度コントロールすることが可能であり、最も重要な選名でのポイントとなります。たとえば、大運干支において主に忌神が巡る人は喜神を重点的に、喜神が巡る人は忌神の五行も多少入れるように姓名を構成します。ただし、喜神・忌神とはいっても命造や日干強弱によってその様相は大きく異なるため、日干の力量を正確に見極めることが重要です。

これで以上の先天的項目を、姓名で補うことができるということが分かっていただけたかと思います。いくら姓名構造が良く、吉数が多くても、これらの項目がクリアできていない場合はどうしても位相が上がりませんので、私のところにもよく訪れる『姓名は良いはずなんですが、昔から波瀾万丈で...』という運勢となってしまうのです。

先天的要素を補った上で、さらに運勢良好とするための考え方

これまで先天運との関係を調和に導くことが重要という話をしてきましたが、先天運との調和だけを考えて、姓名の調和を考えない場合もまた良くないのです。調和というのも様々な意味がありますが、五行思想においては相生・比和関係にて気が流通、相剋関係にて気が滞ることになりますので、五行の気が流通していることが重要となります。

これは先天運においても同じで、やはり日干が相剋している命運よりも相生している命運のほうが位相が高くなります。姓名においては主に三才であり、天格・人格・地格の関係が調和(相生・比和)を得ていることがより良い運勢を得るためには重要となるのです。なぜなら、この五行流通の様相がダイレクトにその人の気質や健康運に影響を与えるためです。

また、用神や喜神を五格に配する場合、凶数よりも吉数のほうが好ましいことは言うまでもありませんが、その前に五行の陰陽を見ることが重要です。たとえば私のように調候・陽火の場合、陰火は調候とは見なしませんので、姓名には陽火の数(3系数)を配することが重要となるのです。同じ火の数であっても、陰陽によって火の性質が大きく異なるため、これは非常に重要な点です。

数の場合、23(陽火)と24(陰火)では吉凶以前に、火としてのエネルギーの質が大きく異なるため、区別して考えなければいけません。もちろん、単純に陰火よりも陽火のほうが好ましいというものではなく、これも先天運とのバランスが重要となります。

ちなみに気質として陰陽を見る時は、陰は柔弱、陽は剛毅となりますので、性格の上でも大きく異なる要素となります。たとえば先天運において陽干が多い人は、バランスを取るために陰数を優勢にするなど、あるいは陽数ばかりにして気性を強めるという考え方もあります。

実例解説~位相が非常に高い広末涼子さんの命造と姓名

広末涼子さんの命造・用神・喜神忌神については近日中に四柱推命旺のほうで解説を致しますが、ここでは広末さんの先天運位相が高い理由を以下に述べ、その後姓名構造の素晴らしい点についても解説をし、皆様の理解を深めたいと考えています。

  • 日干が極強にも極弱にも偏らない
  • 五行具備・気勢流通(稀に見る綺麗な五行流通の命造です)
  • 調候具有
  • 用神具有

このように広末さんは先天運位相が非常に高く、先天運のみでも80点以上の位相があります(姓名と総合してもやはり80点~90点程度となります)。大運のみ人生の大半に忌神が巡りますが、後述するように姓名構造において喜神が多く盛り込まれているため、大運の忌を緩和するという非常に好ましい姓名構造となっています。

広末涼子(天格・20・陰水、人格・17・陽金、地格・15・陽土、外格・18・陰金、総格・35・陽土)さんの姓名はこのようになっています。広末さんの用神は庚金ですが、まず人格に用神を具有していること。そして三才相生し用神・喜神が強く活きていることが素晴らしい点です。

そして大運との関係においては、忌神が巡るために喜神(水と金)を多めに配することが重要ですが、この点も天格・人格・外格に金・水をもつため大変バランスが良く、これによって忌神運でも喜神運かのように成功してきています。ちなみに広末さんは10代から忌神が巡っているものの、姓名構造が極めて良いため、忌神運を恐れません(ただし、大運と流年の双方に強い忌神が巡る時期は波乱期となります)。

さらに広末さんの姓名は四大運もすべて吉数であることから、『一生涯良運に恵まれる姓名(忌神運に左右されない)』であることが分かります。もちろんそのような姓名であっても人生上何の不幸もないというわけにはいきませんが、基本的に生命力(健康運)が充溢している人は、大きな波乱や病難なく、明るく逞しく人生を謳歌していく運勢となるのです。