姓名判断の虎の舞は、五格剖象方を基本とし、姓名の根幹である「天・人・地」三才を重視する姓名判断サイトです。

ご依頼者から寄せられる命名相談と先天運との関係について

いつも当サイトをご訪問いただき誠にありがとうございます。今日はサイトのご利用者様・ご依頼者様から多く寄せられる、姓名と先天運との関係の疑問点、およびこれについての重要性についてお話ししたいと思います。

以前、命名における自動鑑定のみの利用については、以下のコラムで注意喚起という形で記事を書きました。

コラム【当サイトの自動鑑定を利用して命名・改名される方への注意喚起~命名において子供の病弱を避ける方法も解説】

しかし、やはり現在でも多くの方が四大運・三才のみを重視している傾向があり、先天運と姓名との五行関係についてのお問い合わせも多いため、あらためて記事を書くことに致しました。

姓名と先天運との関係については、難解な四柱推命を踏まえることから、理解していただくことが難しいと考えており、今回は難しい解説は控え、Q&Aと実例を元に説明していきたいと思います。

凶数がありますが悪い事が描かれていて心配です。大丈夫でしょうか?

命名のご依頼者様に上記のようなご質問をよくいただきます。たしかに当サイトでも旧来からの凶数の解説を載せていますので心配される気持ちはよく分かります。

しかしながら様々な方々の姓名を見ていると、凶数ばかりでも健康・長寿であったり、逆に吉数ばかりでも若くして亡くなってしまう方がいるのです。これはどういうことか?と私が突き詰めて考えていた頃、先天運との関係に行き着いたのです。

まずは、凶数ばかりなのに、健康・長寿の方について見ていきましょう。

京セラ・第二電電(現・KDDI)の創業者である稲盛和夫氏は、2022年に90歳で亡くなられましたが、地位・名誉・財・長寿を得る大変強運の持ち主でした。もちろん著書で語っておられるように、ご自身の努力も凄まじいものがあったことは疑いないところではあるものの、やはり姓名には喜の傾向がありありとあらわれているのです(そもそも姓名位相が著しく低い場合は、生命力・健康が弱いため努力すらできません)。

しかし稲盛氏の姓名構造は、地格・外格・人格の三格に水の凶数を有しており、旧来の凶数による暗示はそれだけを見れば当たっていないと断定することができます。

そこで稲盛氏の先天運をうかがうと、彼の用神(発福にとって最も重要となる一神)が水であることが分かるのです。つまり、稲盛氏は凶数を含め姓名に4つの水を有しているのですが、これが水を必要とする稲盛氏にとっては大変喜の作用を及ぼしているということになります。そしてこの喜神の作用は健康運を筆頭に、仕事運・財運・社会運等にも良い影響を与えます(健康は運気向上の要です)。

もっと言うと、もし稲盛氏の姓名が彼の忌神である土や金ばかりであったら、これまでの成功はあり得ないと私は断言できます(その場合気質も強情・横柄・頑固・愚鈍となります)。それほど姓名と先天運との関係は密接なものであり、運勢・健康に多大な影響を及ばすからです。

また、いまや誰もが知っている大谷翔平選手の例も載せておきましょう(【著名人の姓名判断~先天運と姓名の五行バランス編】掲載)。大谷選手は四大運中二格に凶数(19,27)を有しています。

大谷翔平 [1994年7月5日生まれ・男命] (天格10・水|人格19・水|地格17・金|外格8・金|総格27・金)
大谷選手も上記の柳井さんと同様、人格は陽水です。9や19等の水の凶数は古来より凶意が大変強いとして嫌われてきたのですが、多くの著名人の姓名をうかがうと成功している人がとても多いことに驚かされます。なぜなら、五行思想では陽水(9系数)は『智恵』を象徴するため、陽水が活きた姓名は知力明敏の人となるためです(陽水の人は運動神経にも優れた人が多く、そのためスポーツ選手の成功者にも数多いです)。また、特にこの水が先天的な喜神であることによって、むしろ9系数の吉面がよく活かされ、発展的運勢となるのです。前置きが長くなりましたが、大谷選手は日干・壬水(じんすい)の身弱の命であり、喜神は金と水。特に大谷選手は日干が大変弱いため、姓名により多くの喜神をもつことが吉となるのですが、その点において五格すべてに金・水を有することは最上のバランスと言えます。もちろん凶数があることは境遇運においてややマイナスとなりますが、水や金が必要な大谷選手にとっては喜神を得ることで心身壮健となる暗示があり、生命力や意志も大変強く、そのため成功運も至大となるものです。ちなみに大谷選手の人生における最盛期は2005年~2025年の金旺運です。

やはり子供の名前(自分の改名後の名前)には吉数を揃えたいです。

上記のようなご要望もよくいただきます。なかには自分の気に入った数があり、姓名の中に特定の数(15,24,31,32等)をとにかく入れて欲しいと頑なにご要望される方もいます。

しかし先ほどの解説を聞いていれば逆も然り、ということが分かるでしょう。つまり、姓名に吉数ばかり揃っていても、それがその人の先天的に忌神である場合は、むしろ負の作用を及ぼす可能性・暗示があるということなのです。つまり吉数がもつ本来の良い意味が相当失われる、あるいは全く逆に悪い面が出てくるということもあるのです。

そこで次は、四大運すべてに吉数を有するものの、病弱・薄幸・早世となった方々について見てみましょう。最も有名なのはZARDのボーカリストである坂井泉水さんの例です。彼女の場合は芸名ですが、姓名は名付けた瞬間から暗に影響力を発揮しはじめるため、芸名も当然影響してきますし、長く使用していればその影響力は次第に強まってきます。

以下は、【著名人の姓名判断~先天運と姓名の五行バランス編】というページ内の記述をそのまま記載したものです。

坂井泉水 (天格11・木|人格13・火|地格13・火|外格11・木|総格24・火)
坂井泉水さんは、人気音楽ユニット「ZARD」のボーカリストとして人気を博しました。しかし、惜しくも2007年5月に事故によって死亡してしまいました。先天運をうかがうと、坂井さんは日干が辛金の身弱。そして火がとても強く、火を最も忌む命運だったのです。金の身弱ですので、火を生じる木も忌み嫌います。しかし、ご覧のように彼女の芸名は木と火ばかり。これは、火が金を焼き尽くしてしまう暗示であり、実際に坂井さんは火が極めて強い大運【丙午】の時期に死亡しました。このように、全て吉数をもち三才が相生していても早世となるのは、先天運と姓名のバランスが極めて悪いということを示しているのです。

それから、コンクリート詰め殺人事件の被害者となった古田順子さんの例はどうでしょうか?この事件につきましても、以下に先ほどのページ内の解説を引用します。

古田順子(コンクリート詰め殺人事件の被害者) (天格10・水|人格17・金|地格15・土|外格8・金|総格25・土)
これほど調候用神の重要性を物語る事件は他にありません。古田順子さんは、あらゆる凄惨な暴力を受けて死亡した【女子高生コンクリート詰め殺人事件】の被害者。四大運・三才も良好となっていますが、先天運とのバランスが極度に悪く、ご本人の忌神運である亥水の大運期、そして忌の亥月(11月)に誘拐されその後凄まじい虐待を受けて死亡(先天運は四柱推命旺の方で詳しく解説致します)。当サイトでも何度も解説をしていますが、四大運や三才(あるいは陰陽配置・社会運・家庭運等も)が良好であっても、先天運とのバランスが取れていない場合は極度の病弱・不幸・波乱等に陥る可能性があり、都度警鐘を鳴らしています。この【女子高生コンクリート詰め殺人事件】の被害者である古田さんの場合は、先天運が調候不良であるのに姓名に調候(火)が一点もないこと、さらには姓名の五格すべてに忌神をもつという極端な凶暗示を有しており、その凶暗示が特に強まる忌神の大運・流年・月運が全て重なった時期に死亡しているのです。この事実は、扶抑の観点からの喜神・忌神の重要性とともに、調候用神の重要性も如実に示しており、非常に興味深いものとなっています。なお、虎の舞命名サービスをご依頼される方の中にも、四大運・三才ともに良好だが、先天運とのバランスが極めて悪いために、極度の不幸と病弱状態である方が度々相談に来られます。ですから四大運の吉数が活きるのは、まずは先天運とのバランスが良いということが前提であり、そうでなければ吉数の良い暗示は掻き消されてしまうのです。なお姓名位相が低い人の特徴は、事故や怪我が多い、なぜかよく災難に巻き込まれる、暴力・虐待・DVを受けたことがある、とにかく運が悪い、対人運が悪く険悪な関係になることがある、病弱傾向などです。

最後に、日本のJ-POPグループであるET-KINGのメンバー【いときん】こと山田祥正さんについです。いときんさんはET-KINGのリーダーとして大きな活躍・成功を収めていたものの、わずか38歳という若さで癌性心膜炎にて死亡しています。こちらも以下に記載の記事を引用致します。

山田祥正 (天格8・金|人格16・土|地格16・土|外格8・金|総格24・火)
ET-KINGのメンバー、【いときん】こと山田祥正さんの姓名構造です。やはり四大運・三才ともに良好というだけであり、社会的成功運は強く、ET-KINGのリーダーとして大きな活躍・成功をおさめました。しかし彼の先天運をうかがうと、日干は己土の普通格局、そして火・土ばかりの命造であるため、喜神は金・水、忌神は火・土であることが分かります。このため、姓名五格において忌神が優勢である【山田祥正】は先天運との関係が悪く、大運によっては病難に陥る懸念があるのです。ちなみに姓名と先天運との関係を見る場合は、必ず五格を確認し、その中の五行の数、および相生・相剋による相関関係をうかがいます。これにより、いときんさんの姓名には三つの忌神(火・土)と2つの喜神(金)があることが分かりますが、忌神(特に土)が優勢となっているため、土の病難忌象である癌を患う懸念があると分かります。そこで彼が死亡した大運をうかがうと、ちょうど2017年(2018年に死亡)から【壬戌】という土旺の大運が開始していました。しかも、2018年は【戊(土)戌(土)】という土強の流年。すなわちこれによって土が大過し、癌を誘発する暗示が出ていることが分かります。ちなみに暗示と言っても、これは姓名構造によって大きく異なってきます。たとえばもし、いときさんの姓名構造が喜神の金・水優勢であれば、このような暗示はない(あるいは弱い)ということになるのです。このことから、姓名と先天運との関係は極めて重要な事項であることが分かるでしょう。

この度掲載した記事、【著名人の姓名判断~先天運と姓名の五行バランス編】はこちらからご覧になれます。

以上の理由・根拠から、当サイトの命名サービスにおいては、先天運と姓名との五行バランスを最も重視している、ということがお分かりいただけたでしょうか。最後までお読みいただき誠にありがとうございました