地格は必ずしも前運ではない!
今回のタイトルを見て一瞬で意味が分かった方はどれくらいいるでしょうか。ウェブ上に存在する様々な姓名判断サイトを見ても、ほとんど全てが地格をそのまま前運とみなしているのではないでしょうか。しかし、本来は「地格は必ずしも前運とは成り得ない!」わけであります。もちろん「それは流派の違いだ!」などと言われればそれまでなのですが、ほとんどの姓名判断家はそのことすら知らないのが現状ですから、一般の人から見れば『地格=前運』という図式をはなから信じてしまいます。ですので今回はそのことについてはっきり解説しておきたいと思います。
説明は極めて簡単です。最近、俳優の向井理さんと女優の国仲涼子さんが結婚を発表しました。この二人を例にとって説明してみましょう。
国仲涼子。ご覧の通り、姓は二文字、名も二文字です。この場合、当然のことながら地格は涼の12と子の3を足して15となります。そして二文字名ですから前運もこれと同じで15となるわけです。
しかし向井さんの場合は少し違います。
向井理。姓は二文字、名は一文字です。この場合、地格は理の12と霊数1を足して13(火)となります。一文字名の人はこれが地格となることは皆さんもご存じでしょう。ただしこの場合、前半生の運勢を示す前運は地格とは異なります。向井さんの前運は『理』の一文字のみで取ります。つまり前運は12となるわけです。
たったこれだけの違いですが、非常に重要な事です。しかし上でも触れましたが、ほとんどの姓名判断家または姓名判断サイトが『地格=前運』で占っているのが現状です。ではなぜ、この方法が広まってしまったのか。私の推測も交えて簡単に説明しておきます。
・一つ目は単なる知識不足。つまりこの地格と前運の関係は書籍に小さく書いてある程度なので、単に知らなかったと言う人が多い。(現在ウェブ上に溢れている安易な姓名判断サイトのほとんどは、これに当てはまるものだと私は認識しています。)
・二つ目は伝統的な姓名判断との違いを打ち出すために、敢えて『地格=前運』の図式で取るようにした、ということだと思います。つまり、この場合は流派の違いを主張すると言うことです。
それでどちらが正しくて当たるかということですが、当然一文字名の場合はその名のみの画数で取るというのが正しく、しかも正確な判断方法であることは言うまでもありません。皆さんもこのことによく注意して鑑定・名付けを行ってみてください。
終わりに、この度結婚を決意した向井さんの今後を少し見てみましょう。向井さんは前運と総運に12・22の薄弱数が二つもありますので、女性から見ればやや頼りない・だらしないといった風な印象をもたれます。この数をもつ人はその外見はどうあれ、内心は気の小さい者が多く、大きな夢を抱くも実行力に欠ける面があるからです。また向井さんは成功運に恵まれませんので、相当な覚悟と努力をしなければ今後は影の薄い存在となるでしょう。