凄まじい寡婦運の威力!豊中妊婦刺殺事件を読む
今年6月、大阪府豊中市にあるマンションの6階で、当時33歳の女性が同じ階に住んでいた男に刺殺されるという事件が起きました。その時女性は1歳の長男と一緒におり、お腹には数ヶ月の子を宿していました。以下の記述には事件の凄まじさが描写されています。「マンションの防犯カメラには、血を浴びて泣き叫ぶ長男の姿が写っていた。被告に襲われる中、妻が何とか抱っこひもをほどき、長男を逃したとみられる」。このように長男は助かりましたが、女性は体中を数十箇所も切りつけられていたといい、何とも恐ろしく、傷ましい事件です。さて、この事件の当事者達は一体どのような運勢をもっていたのでしょうか。姓名判断の見地から読んでいきたいと思います。
まずは殺害者からです。逮捕された上原亮宏(54)容疑者は、逮捕後「(何者かに)ストーカーされていた」、「6階の住人に監視され、我慢できなかった」などと語っており、ひどく精神的に動揺していることがうかがえます。上原容疑者は以前住んでいた自宅に防犯カメラを設置していたり、マンションの自宅からサバイバルナイフや特殊警棒が見つかった事実から、「何かにおびえ、警戒していた様子はうかがえる」と推測され、隣人に対して被害妄想的な思い込みを一方的に募らせていた可能性があるといいます。さて、このような人格は姓名から見えてくるでしょうか。
まず一見して分かるのは、水が非常に強いということです。どのような姓名でも水が強くなるのは凶兆となり、精神的には「神経質」「過敏」「精神衰弱」の暗示があり、気弱で精神薄弱、一生を通じて気が休まりません。特に上原容疑者の場合は、主運に悲運を象徴する19数の水があり、副運にも大凶数とされる10数の水を有していることから、その運命はひどく暗澹としていることがうかがえます。また19数には「刑罰殺傷」という意味を含み突発的な事件・事故を招きやすい凶数であるとされますが、結果はこのような悲惨な事件を起こすに至りました。さらに三才配置は火・水・土と成功運・基礎運ともに凶暗示が出ていますから、困窮の極みということが言えます。総運の29数は水の中では吉数とされるものですが、これも姓名中の水の勢いを増しており凶暗示となります。
殺されたのは同じマンションの同じ階に住む女性、滝畠裕美さん(当時33歳)でした。ぱっと見て分かるのは、四格が全て凶数であるということと、主運と副運に強烈な寡婦の相を示す23数が並んでいることです。これは既婚女性としては極めて凶暗示であり、最悪は「若くして家族と死別する」の意味があります。23数一つでも強烈ですが、それが主運と副運に二つ並んでいることは極めて憂慮しなければなりません。主運に寡婦運をもっている場合には、いかにその人の性格が素晴らしいものであっても、厄災・不幸を免れませんので、既婚女性(既婚者でなくとも)に寡婦運がある場合にはすぐに通名を改めることが必要です。
それから容疑者と被害女性の五行関係を見てみましょう。被害女性は主運・副運ともに火を有しているのに対し、容疑者は主運・副運ともに水です。当然、水は火を打ち消しますから、事件の関係性と連動しているわけです。これは姓名判断においては普通、簡単な相性関係を見る際に使う方法ですが、このように事件の関係性や人間関係を見る場合にも用いることができます。
殺された滝畠裕美さんの夫の名前は、滝畠正義さんというそうです。三才の配置は完全の相を呈していますが、外格と総格に凶数が現れているのが分かります。夫婦を対象とする場合、外格は妻をあらわしますから、27数が裕美さんの状態を表現しています。27数には「遭難」「刑罰」「変死」などの悪い意味があり、これが環境運をあらわす外格にあらわれているということは、家族に何か悪い事が起こることを暗示しているわけです。しかし、これは最悪の例であって、外格に27数があろうとも起こる凶事の内容は様々です。
また、殺された裕美さんと夫の正義さんとの姓名上における力量を比べると、どちらに強い災難が降りかかるかが分かります。夫の正義さんは凶数が二つあるものの、三才配置が完全であり、主運に最大吉数の15数、前運に吉数の18数があり運勢的には強いものをもっています。対して裕美さんは三才配置は吉であるものの、四格が全て凶数であるため寡婦運の凶兆が自分の身に降りかかってきます。23数は男性においては大吉数ですが、女性においては大凶数となります。ちなみに、もし夫側の姓名の力量が弱い場合は、妻側の寡婦運の凶兆は夫の運勢を圧迫するため、ほとんどは夫が先に亡くなることになります。
このように、寡婦運というものは想像以上に強い凶作用をもたらしますので、女児の命名には特に注意を要します。色々な姓名判断系サイトを拝見していると、寡婦運というものに注意を払わないものがほとんどであり、男性・女性に関わらず21数や23数を大吉数としているものが多く、これによって寡婦運を知らずに女児に23などの女性強数を付けたと想像すると、その悪影響は甚大です。もちろん、いかに女児に良名を付けたとしても、結婚して姓が変わって寡婦運が現れる場合は往々にしてありますので、その場合には本名とは別に良い通名を考え、自分の新しい姓名として使っていくことが必要だと考えます。
なお、「滝」の字は本字である「瀧」として20数で取る場合もありますが、当サイトでは水+竜で14数としています。その理由は、「滝」が俗字であるという点です。漢字算定の原則上、俗字の場合は本字とは別個の漢字として数を取ります。対して、略字の場合は正規の文字である正字から数を取ります。詳しくは以下をご覧ください。