最近ニュースなどを中心に特に報じられているのが、舛添都知事の政治資金違法支出疑惑です。先日7日には東京都議会で代表質問が行われ、『ホテルでの面談相手』を巡って各会派代表から集中的に疑惑を投げかけられたものの、都知事は「相手側の立場もあるので、ご迷惑をかけるので名前を言うことはできない」などと弁明するが議場全体から大きなヤジを受け、ますます疑惑を深める結果となっています。さて、そんな舛添都知事の名前には、やはり周囲から批判や非難を浴びやすい暗示、そして今後辞職は避けられないであろう暗示があらわれていました。それでは鑑ていきましょう。
舛添要一氏(67歳)は、福岡県八幡市に生まれ、福岡県立八幡高等学校を卒業後、東京大学法学部政治学科に進学。後、東京大学法学部政治学科助手に採用されると、間もなく渡仏。フランスでは日仏学院やグルノーブル大学でフランス語研修を受けた後、パリ大学現代国際関係史研究所、ジュネーブ国際研究大学院で研究員としてフランス外交史の研究を行い、1979年には『東京大学教養学部助教授に就任(政治学)。フランスを初めとする欧州の政治・外交・安全保障に関する研究を専門とし、国際関係論などを講じていた。』といいます。(
ウィキペディア: 舛添要一)
舛添氏が政治家として初めてあらわれたのは2001年7月のこと、第19回参議院議員選挙に比例区から自民党候補として立候補し、158万8862票を獲得してトップ当選します。さらに6年後の2007年には再選を目指して第21回参議院議員選挙を闘い、これも467,735票を獲得して自民党トップで当選。その後第1次安倍改造内閣において厚生労働大臣に任命されると、その後の福田康夫内閣、麻生内閣においてもこれを続投しますが、2009年の麻生内閣の総辞職に伴い厚生労働大臣を退任します。その後、新党結成を巡って自民党といざこざがあり除名処分を下され、2013年には新党改革代表も辞任します。
そしてその年、前職の
猪瀬直樹氏が『前回知事選の直前に医療法人徳洲会から5000万円を受領し返金した問題をめぐって都政の混乱を招いたことの責任を取り』知事を辞職したことに伴い行われた2014年2月9日の東京都知事選挙において、
宇都宮健児氏や
細川護煕氏、
田母神俊雄氏などを破って、舛添氏が2,112,979票を獲得し初当選を果たしました。
強い逆境運を有する舛添氏の姓名
ここで再度
舛添要一氏の名前を見てみます。このように舛添氏の経歴を追ってくると、いかにも順風に人生を進んできた成功者のようにも思われますが、その姓名三才は【金・木・水】の逆境運です。これはどういうわけでしょうか?(もちろん、彼が壮年期に順境に昇り進んできたことは、主・副運がともに吉数であることも大いに関係しています。)実は天格・人格関係に見る成功運というのは、誰もが外側から見て分かる社会的な成功運ではなく、本人の主観的な成功・満足度に依拠しています。以下にその例を少し説明致します。
たとえば、ここにAとBという二人の人間がいたとします。Aは非常に野心家で、ゆくゆくは総理大臣になりたいというような壮大な夢をもっていました。Aは総理大臣になるのが夢ですので、政治家として少しくらい衆院選に当選したり、与党として大臣を担ったりする程度では、自分では成功したとは全く思っていません。それらは総理大臣へのステップです。しかし周囲から見れば、このAはとても成功しているように見えるかもしれません。後、Aは総理大臣になるために非常に努力をしましたが、中途病気に倒れ、その夢を果たすことは出来ませんでした。彼は姓名的には逆境運の持ち主でした。
対してBですが、Bは料理人として、地元の町に小さくてもいいから自分の店をもちたいと考えていました。修行をし、お金を貯め、そしてようやく地元の町に自分の店をもつことができると、その店が次第に評判となり繁盛するようになりました。このことにBはとても満足しており、自分は成功者だと考えています。しかし周囲から見れば、もしかしたらBを成功者だと考える人は少ないかもしれません。そして実は、彼は姓名的には順境運の持ち主でした。
これが成功運が主観的だということの一つの喩えです。つまり、成功運というのはいわゆる社会的な成功運ではなく、あくまでも自分の主観に根差した成功運だということです。このことから舛添氏の姓名を見るとき、舛添氏は心の中では自分を成功者などとは全く考えておらず、むしろ人生がうまくいっていないと感じているということです。また、経歴だけを辿るといかにも順境のように見えますが、恐らくその内実は苦労と失敗の連続だったはずです。さらに現在の舛添氏は、批判と逆境の只中にいるわけです。
ここで改めて舛添氏の三才に注目してみます。その三才は【金・木・水】であり、舛添氏自身をあらわす人格・21数の木が、天格・18数の金に剋されています。これは彼の目的が天によって妨げられるということですから、もし彼が東京オリンピックまで都知事を務めたいと考えており、これを一つの目的としているのであれば、今後の辞職は免れないでしょう。
※ただし逆境運の持ち主でも、自分の壮大な目的を達する人達が稀にいます。そのような人達のほとんどは、先天的に強く良運に恵まれていることに加え、尋常ではない努力を継続してきた人達です。
舛添氏は傲然・不遜の性質をもち、内外から批判されやすい
人格が天格に剋されている、このこと自体も批判を受けやすい要素の一つなのですが、もう一つ舛添氏には重要な悪要素があります。それが総運の28数という傲然・不遜数です。この数のもつ性質や意味に、不和・争論・刑罰・非難などがありますが、これもこの数がもつ傲然なる性質のなせる業です。ですからこの数を姓名中のどこかに有しているということは、いくら外見的には穏和で優しそうに見えても、まず間違いなく傲慢で不遜な性質を隠しもっていると考えていただいて差し支えありません。このことを裏付けるが如く、以下に舛添氏に対する週刊文春の最近の記事を引用致します。
『「週刊文春」取材班は、舛添要一東京都知事(67)が、実の母、ユキノさんの介護をめぐり、自らの長姉、A子さんに1997年に送付した一連の文書を入手した。A子さんは既に鬼籍に入っているが、A子さんの実の娘で、舛添氏の姪(48)が当時の背景をこう説明する。』
『「当時、祖母(舛添氏の母)と私の両親は北九州で30年来、同居していました。叔父(舛添氏)は東京にいて国際政治学者として活躍していましたが、こちらにはほとんど帰ってきていませんでした。それが祖母に認知症の症状が現れてきたことを知ると、突然、祖母を介護している様子を『テレビに取材させる』と言い出したのです。母はこの取材には反対の立場でした」』
『結局、舛添氏が車椅子を押す場面などを撮影したが、後日、テレビ局スタッフから「放映してよいか」と電話で尋ねられたA子さんが「私は反対です」と答えると、ほどなく舛添氏から「放映を中止されたら損害賠償を求める」旨の文書がFAXで届いたという。』(
週刊文春: 2016年6月9日号)
この事実が本当であれば、その行動は傲慢以外の何者でもありません。この数の特徴としては、その傲慢・不遜な性質が災いして周囲から非難を浴びることになり、これが原因で没落してしまうことが多いのです。また、この28数は別名「遭難運」とも言います。これは人生において危難や災難に遭ったり、目的を見失って落ちぶれてしまうというような意味ですが、これが後半生の運勢を司る総運にあらわれているということは、舛添氏の今後はますます暗澹としています。ちなみにこのような傲然・不遜な性質を有する28数は、以前このニュースでも取りあげた、不倫で周囲から批判された
乙武洋匡さんにもあらわれていました。
都知事としての舛添氏の今後は
三才において人格が天格に剋されており、これによって舛添氏は自身の目的を達せられずに終わる可能性が高いという話をしましたが、もうひとつ彼の姓名には甚大な剋があらわれています。これは舛添氏の人格・外格関係にあらわれています。人格・21数の陽木に対して、外格は7数の陽金です。剋でしかも互いに陽の性質ですから、この関係は非常に強い剋で、これが舛添氏に大きなダメージを与えます。では外格とは何でしょうか?これは人間関係の一側面として、同僚や同列の人間、あるいは同業者などをあらわします。
現在、舛添氏は代表質問において、同業者である都議らや政治家によって厳しい追及と非難を受けています。これらは人格・外格関係によってあらわされ、この強い剋(攻撃)によって彼はいずれ都知事を辞めざるを得ないでしょう。彼自身である人格・21数の木は強い精神力をもって事に当たる不屈の数ですが、周囲の金はこれを切り倒します。身(木)を守る水が地格にありますが、これは凶数であるため地位安泰とはいかず、追放される可能性が高いのです。また、先ほども述べましたが総運には遭難運である28数があり、これは彼が非難を浴びた末に没落し、孤独となることを暗示しています。