【安倍首相辞任】姓名にあらわれた病難・波乱の暗示を読む

皆様こんにちは。平素より当サイトをご訪問いただき誠にありがとうございます。今回は先日体調の悪化によって辞任を表明した安倍晋三首相の姓名について解説してみたいと思います。安倍さんは第1次安倍内閣の時にも持病である「潰瘍性大腸炎」によって辞任しましたが、やはり姓名をうかがうと健康に大きな問題が出やすい暗示が見て取れました。今回はまた、安倍さんの姓名のみならず、先天運との関係からも運勢傾向を読んでみたいと思います。

安倍首相の姓名から運勢を読む

まずは安倍首相の姓名から解説をしていきたいと思います。早速安倍さんの姓名構造を見てみましょう。

安倍 晋三

天格・16数・陰土
人格・20数・陰水
地格・13数・陽火
外格・9数・陽水
総格・29数・陽水
三才【土・水・火】

まずは姓名を構成する文字画数の計算についてですが、「安倍晋三」という姓名には流派間で数の取り方の異なる漢字は含まれません。つまり漢字そのままの画数で計算して良いということになります。五格を見ると水が数が三つ、土と火の数がそれぞれ一つずつですので、大変水の強い姓名だということが分かります。これは後に解説しますが、主に安倍さんの気質を象徴しています。

安倍首相の姓名による性情傾向

その者の気質は主に姓名・人格、および三才、さらには五格の数ならびに人格と他格との相関関係によってうかがいます。安倍さんの人格は20・陰水です。陰水の特徴は、穏やかで冷静にして思慮深く、なおかつ親切心が深く知力に秀でる点です。反面、気力・精神力が少し弱い面があり、苦労性で感情の起伏が激しく、落ち込みやすい一面ももっています。

さらに安倍さんは外格に9数・陽水を有しています。この水は人格の水を助け、水のエネルギーをさらに強めるため、安倍さんはとても「水の気質」が強いタイプと言えるでしょう。概して姓名（先天運）において水の五行が強い人は、行動的・じっとしていられない・積極果敢・リーダーシップを取る・知力に秀でると、いった特徴がありますので、安倍さんにもこのような傾向があると言えます。

特に外格の9や、総格の29といった陽水は、非常に活動的で才知に秀でる人となります。これは水の五行が「智恵・知力」を象徴するためであり、知力に優れる人は必ず先天運もしくは姓名のどちらかに旺盛な水の五行を有しています。また陽水はとても勢いよく流れる河川の水にたとえられ、止まることを知らない極めて活動的なタイプです。

また地格には13数・陽火があり、陽火の性質は明るく活発な明敏タイプです。この地格の影響も人格に次いで影響力があり、安倍さんの潜在的な性質を象徴するものです。しかしながら、三才において火は水と相剋関係にあるため、火は水に剋されて弱く、総じて安倍さんの性質は水の影響力が大となります。水の人はじっとしていられない傾向があり、体調が悪くてもあまり顧みずに仕事に没頭するところがありますが、このような気質も体調を崩す一因となったのでしょう。

安倍首相の姓名による運勢傾向

安倍さんの姓名には、『姓名の両輪』と言われる重要な主運（人格）と副運（外格）に強い凶数があります。これら水の凶数は逆境運と言われ、努力をしていても不慮の逆難や災難、また周囲から足を引っ張られるなどの妨害や批判をうけやすく、経路においては労苦や心労が多いとされています。実際に安倍さんは、これまでの境遇において幾多の困難・辛苦を味わってきたと思います。

しかし、人格の20数や外格の9数は古来より大凶数と言われているものの、実はこれらの数の凶意の大きさを決めるのは三才や先天運とのバランスです。このため姓名に多くの凶数を有していても、実際は健康であり、成功運も財運も強く、長寿である人も沢山いるのです（※反対に、四大運に吉数をもっていても三才や先天運のアンバランスのために大変運の弱い人も大勢います）。たとえば京セラの創業者である稲盛和夫さんがその一人であり、稲盛さんは姓名に多くの凶数をもつものの、三才ならびに先天運と姓名とのバランスが良いため、むしろ良運を享受する人です。

この点、安倍さんの姓名においては三才【土・水・火】と人格が天格および地格と相剋するため、数の凶意が倍加し、人生においては波乱的傾向大となります。三才による吉凶の判断は基礎運と成功運に分けて判断を行いますが、安倍さんの場合は基礎運・成功運ともに相剋関係であるため、なかなか努力が報われにくい「労多くして功少なし」の暗示、そして周囲から攻撃や非難を受けやすい暗示があります。

安倍首相は「自由民主党」での成功運が強い

安倍さんの三才をうかがうと、三才【土・水・火】で成功運（天格・人格関係）が弱いことから、「総理大臣になれたんだから成功運は弱くはないだろう！」と思う人もいるでしょう。たしかに天格と人格の関係はその者の一般的な成功運を占うものですが、会社や組織に所属する場合は、その会社や組織の名前との相性関係が成功運を決めることになります。

このため「自由民主党」に所属する安倍さんの成功運は、安倍さんの姓名と「自由民主党」との相性関係を読まなければなりません。具体的には、安倍さんの姓名・人格の数と「自由民主党」の総画数との関係性を見ます。すなわち、安倍さんの姓名の人格・20・陰水に対し、「自由民主党」の総画数・41・陽木の関係は、水生木の関係であり、成功運は最上です。

この陰水と陽木の関係は特に成功運が強いため、安倍さんは自民党において最も成功する暗示がありました。そしてその暗示どおり、安倍さんは首相としての通算在職日数において歴代最長を記録しています。

ちなみに、歴代1位の内閣支持率を達成した自民党出身の元総理大臣、小泉純一郎さんの人格は19・陽水であり、こちらも自民党との関係は水生木と成功運が強いです。

健康不安は数よりも三才に出る～安倍首相の三才に見る突発的病難の暗示

さて、話を安倍さんの三才に戻しましょう。先ほども触れましたが、数の凶意や意味は三才や五格の構造によって大きく変わってきます。これは健康運についても同様であり、凶数があっても三才が相生していたり、それが自身の喜神であったりすると凶意を大きく減じます。安倍さんの姓名には重要な人格と外格がともに凶数ですが、健康運の弱さは凶数そのものではなく、実は三才配置にあります。

安倍さんの三才は【土・水・火】であり、人格の水が天格の土に剋され、地格の火を剋しているという状態です。外格には人格と同一五行の水があり、人格の水はそれによって助けを得ていますが、天格と地格双方との相剋により、水はとても弱い状態であることが分かります。つまりこの水の弱さが、そのまま健康運の弱さとなってあらわれてくるのです。

具体的には天格・16・陰土と、人格・20・陰水と冲関係、また地格は13・陽火と強い火が水を熱しているため、安倍さん自身を象徴する人格の水は、徐々に力を失っていく暗示があります。人格の土と人格の水の関係は成功運を象徴しており、天より剋をうけるため「中途挫折の傾向あり」。そして人格の水と地格の火の関係は突発的災難や病難の暗示であり、これは基礎運ですから「突如地位や立場を失う」という暗示です。

つまり【土・水・火】は三才の解説文にもありますが、『急禍急難の凶兆ある急変運。突然の災難や病難による没落悲運の兆しあり。また運命抑圧の暗示強く、労するも功得難く、周囲から非難を浴びる事多し。』というものであり、突発的な体調悪化を来す暗示があるのです。

ちなみに「潰瘍性大腸炎」という病気は大腸に関わる病であり、大腸は金の五行に象徴されます。安倍さんの病原となりやすい五行については、次の先天運解読の項目で明らかとなります。

安倍首相の先天運から運勢を読む

つづいて安倍さんの先天運を見ていきましょう。姓名からでも多くのことが分かりますが、先天運を読むことによってより深く安倍さんの運勢傾向を知ることができます。ただしここは姓名判断サイトであり、四柱推命の詳しい解説を行うと多くの方を混乱させてしまう可能性があるため、端的にお話をさせていただきます。まずは安倍さんの命式をご覧ください。

安倍首相の命式解読

以下は安倍晋三首相の命式です。1954年9月21日2時35分（真太陽時:3時1分）、東京都生まれです。赤字の干が蔵干分野となります。

天干	戊	庚	癸	甲
地支	寅	辰	酉	午
蔵干	甲・丙・戊	戊・癸・乙	辛・庚	丁・丙

【安倍さんの命式】

四柱推命の具体的な解説は省き、早速命式解読を行いたいと思います。以下が安倍さんの先天運における基本的な情報です。

• 日干: 庚金
• 格局: 陽刃格
• 日干の強弱: 身弱（小弱）
• 用神: 己土
• 喜神: 土・金
• 忌神: 火・木・水
• 閑神: なし

安倍さんは日干・庚金であり、月支・酉月・金旺生まれのため月令を得るものの、地支において辰・酉が合去作用を起こすため身弱となる命です。このため喜神は日干を生助する土と金、忌神は日干を弱める火・木・水となります。

また火強のため、用神は金と火の通関となる己土を取ります。ただし、酉が合去することによって地支無根となっていますので、安倍さんにとっては金も土と同じくらい重要な五行となります。

先天運と姓名のアンバランスが病弱を引き起こす

以上で安倍さんの喜神と忌神が明らかになりましたが、姓名と先天運には実は大変密接な関係があり、もし姓名において忌神強となる場合は、先天的五行バランスが偏り病弱傾向を引き起こすことがあります。これは当サイトの命名サービスをご用命いただく方にも多いのですが、「姓名は良いはずなのになぜか病弱で波乱が多いです」という方の先天運および姓名をうかがうと、非常にアンバランスなことが常です。

先天運と姓名とのバランスは、先天運は命式における四柱の干支、姓名は五格の五行を元に判断を行います。それを踏まえた上で安倍さんの姓名をもう一度見てみてください。

安倍 晋三

天格・16数・陰土
人格・20数・陰水
地格・13数・陽火
外格・9数・陽水
総格・29数・陽水
三才【土・水・火】

ご覧のように、天格の土以外は、すべて安倍さんにとっての忌神であります。しかも喜神である土は、水との相剋によって力を発揮できません。水は安倍さんの日干・庚金のエネルギーを奪う食傷の五行であり、水の大過によって金弱となります。概して病原となりやすい部位は、先天運において大過および不及となる五行にあらわれるのですが、安倍さんの場合は姓名の水の大過によって喜神の金が著しく弱まるため、金の部位に病気が発生しやすいのです。そして、金が象徴するのは呼吸器系・大腸・肺・皮膚などです。

このように、姓名の三才配置に加え、先天運と姓名との関係をうかがうことにより、その者の運勢や病原となりやすい五行がより明瞭となります。今回は先天運の解説は至極簡単なものでしたが、下記の【四柱推命旺】という私の運営するサイトで詳しく解説を行っていますので、もし興味があればご訪問ください。

【四柱推命旺】へのリンク

2020年8月にあらわれた水の三合による波乱の暗示

最後におまけ程度ではありますが、辞任を表明した2020年8月における安倍首相の運気を見てみましょう。月の運気は、命式原局・大運・流年運・月運の四つの組み合わせから占います。そして以下が2020年8月における安倍さんの運気です。命式とあわせてご覧ください。

安倍首相の命式

天干	戊	庚	癸	甲
地支	寅	辰	酉	午

2020年8月の大運・流年運・月運

	大運	流年運	月運
天干	己	庚	甲
地支	卯	子	申

ある一定の時期における運気を読む場合は、大きい運から小さい運に向かって見ていきます。まず大運は【己（土）卯（木）】木旺であり、地支において辰・寅・卯の木の方合を形成しています。これは忌神の木が大変強まっていることを示しています。ただし、卯の存在によって喜神の酉金が解合されたため、方合は酉の冲によりややマイナス、また金のエネルギーはややプラスとなっていることに注意が必要です。この大運期（2010年～2020年）における運気は、忌神の木が強いものの解合によって喜神の金が巡るため、仕事運・財運が好調な時期です。ただし、流年運においてさらに木および水が巡る時期は忌神のエネルギーが強まるため、体調悪化などに注意が必要となります。

そして2020年の流年運は【庚（金）子（水）】でした。子水は木を特に強める地支ですので、木の方合に水を注ぐことになり、木強化に繋がります。大運に金が巡るとはいえ、忌神の木がやや大過となって日干・庚金を苦しめています。つまり財の木やや大過ですので、過労や不摂生な生活によって体長を崩しやすい時期となります。

また2020年8月の干支は【甲（木）申（金）】。申は金の地支ですが、蔵干に壬水をもち、辰や子と合うと水を強化するという作用があります。つまり安倍さんの原局にある【辰】、流年運の【子】、月運の【申】が会い、水がとても強まる時期だったのです。そして水は木を生じる五行ですから、この時期は過去10年間のうちで安倍さんの忌神である水と木が特に強まる時期でありました。ちなみに来年は【辛（金）丑（土）】であり、安倍さんの喜神が天干・地支に巡る良運気であっただけに今回の辞任表明は少し残念な思いが致しました。

以上、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。