今月22日、静岡県浜松市北区三幸町にある池谷久勝さん宅で、その家に住む池谷さんの母と妻、娘の三人が殺されるという傷ましい事件が起きました。池谷さんは脇腹や背中などを刺されましたが、命に別条はありませんでした。逮捕されたのはこの家に住む池谷さんの長男で、「人間関係にムシャクシャしてやった」などと話し、18日からは「精神科に通いたい」と会社に伝え欠勤していたといいます。さて、容疑者を含む池谷さん一家の姓名をうかがってみると、その人間関係や悪運が浮かびあがってきます。今回は姓名判断を通じ、このような悲惨な事件が起きた背景に迫ってみたいと思います。
いきなりですが、私はこの事件における犯人の動機が職場の人間関係やイジメに起因したものではないと考えます。あくまで容疑者が語る『人間関係にムシャクシャしてやった』は表面的・付随的な動機であって、本質的なものではないと思うのです。その理由についてはこれからお話致します。
それは犯人の名前を見れば明らかになります。家族を襲ったのは、
池谷佳峰容疑者(31歳)ですが、その名前は姓名学的に極めて強い運勢をもっているのです。まず主運と総運には穏和数をもっていますが、前運と副運には非常に自我の念が強い金があり、非常の気の強い性質を秘めています。また三才配置、ならびに人格・外格関係ともに良いため、人間関係に故障を生じるような暗示が見当たりません。もちろん、姓名学的に完全な名前であればイジメを受けない・人間関係に故障を生じないとも限りませんが、少なくとも池谷容疑者はイジメを受けてくよくよ悩むような性格の持ち主ではありません。※ただし、先天運との関係により、うつ病など何らかの神経症を罹っていた可能性は拭えません。
ここで多くの人が疑問に思うかもしれません。つまり、「そんなに名前の良い人がなぜ殺人を犯したのか?」ということです。またこうも思うかもしれません。「名前が良いということは幸福で健全な性質をもっているということではないのか?」しかし、それは少し違います。なぜなら、名前が良いということは
「運勢が強い」「自分の思い通りになる」ということであり、必ずしも幸福になるとは限らないからです。つまり、その運勢を生かすも殺すも自分次第ということです。ですから良名の持ち主において、健全な考え方と良い行いをする者は当然世のため人のためになる仕事で大成功するなど健全な発達をしますが、反対に醜悪な考え方と悪い行いをする者は良名(強名)の持ち主の場合、むしろその行動が重大な犯罪へと繋がってしまう危険が往々にしてあります。(※ただしもちろん、良名の持ち主の場合は人生が順境に進むため、幸福に導かれやすいことは言うまでもありません。この点、池谷容疑者はまだ親への依存状態にあり、親の運勢に左右されていたことがうかがえます。)
それは姓名学的に完全な名前を持つということは、言い換えれば
「強いエネルギーをもつ」ということであり、そのエネルギーが悪いことに使われてしまう可能性があるからです。またエネルギーが強い分、そのインパクトや被害も大きなものになりやすいからです。それは過去の凶悪犯罪者の名前を調べれば一目瞭然です。当サイトでも少しだけそのことを紹介しており、これについては
有名人の名前の「強名を有する凶悪犯罪者の例」をご覧ください。
これを考えた時、親の躾や教育は非常に重要だと言えます。もし自分の子供に良名を付ければそれで安心だと思う親がいるとすれば、それは大きな間違いです。むしろ子供に良名(強名)を付けた上でずさんな関わり方をすれば、その子供は将来重大な犯罪に関わるかもしれません。ずさんな関わり方とは、たとえば「育児放棄」「虐待」「愛情の欠如」「悪行を教える」などです。またこれらほど極端ではなくても、たとえば「子供への無関心」「厳しすぎる躾」「離婚」「両親の不在」「母親のヒステリー」なども当然のことながら健全な子供の発達を阻害し、子供の悪を引きだします。このことを踏まえた上で、池谷容疑者の両親の名前を見ていきましょう。
子供に剋される暗示をもつ池谷容疑者の父
まず、この事件の背景に関する近隣住民の重要な証言を以下に引用します。
『お父さんの久勝さんは水商売ひと筋。JR浜松駅近くにある繁華街でスナックを30年以上やっていて、お母さんがママとして働いていました。地味な感じだけど、東北美人で有名で。夫婦とも人当たりはいいんですが、子どものことは話したがらなかった。お姉さんも見かけたことがないし、何をしていたのかまったく知りません。』
この一文が両親と池谷容疑者との関係をよく物語っています。そして殺されかけた父親は
池谷久勝さん(60歳)であり、主運と副運にある二つの大凶数が彼の人生の波乱さをよくあらわしていますが、ここで注目すべきは三才です。それは【火・水・土】であり、これは急変運です。急変運に関しては何度かこのニュースでも紹介していますが、それまでは平穏無事でも突如災難や波乱に巻き込まれる暗示がある配置で、最悪は急死します。久勝さんの場合は特に天格・人格関係において血を見ると言われる火と水の剋をもち、さらに人格・地格関係にも水と土の急変配置をもちます。これはつまり、基礎運と成功運に二つの急変配置をもつということであり、境遇は波乱極まりなく最後は淪落し孤独に陥る暗示が強いと言えます。
また、三才配置は同時に人間関係を物語ります。人格から見た地格は自分よりも年下の人、家族であれば子供をあらわしますので、その関係に【水・土】など剋の関係があるということは子供との関係があまりよくないということです。久勝さんの場合は、久勝さん自身をあらわす人格の水に対して地格が土、つまり自分が子供に剋されている関係ですので子供から攻撃や批判を受けやすく、そうでなくても子供とは距離を置きたいと考えるようになります。これは【水・土】のような剋の暗示がその者の性質に無意識的に影響するということで、このような配置をもっていると子供があまり可愛く感じられず、むしろ憎たらしくさえ思えてくるのです。ですからこの配置を見る限りでは、久勝さんは池谷容疑者に対して冷ややかで、決して仲良くはなく、かなり以前から関係に隔たりがあったのではないかと疑えます。そして池谷容疑者はそんな父親に対して悪意や敵意のような感情を抱いていた可能性があります。
子供を剋す暗示をもつ池谷容疑者の母
三番目に殺された池谷容疑者の母親は
池谷美沙子さん(62歳)です。主運はともに吉数であり、久勝さんと同じく人格と外格の関係が良いですから、夫婦仲は悪くないことが分かります。しかし美沙子さんの姓名には破滅の大凶数34が総運にあり、これが一家離散や一家破滅といった凶相を引きよせます。この34数は『配偶者と死別』する暗示のある数で、実際にそうなってしまいました。美沙子さんについてある人はこう語っています。
『奥さんは本当に人柄がよく、お客さんに楽しく過ごしてもらおうという気配りが店の雰囲気に表れていた。おいしい山芋ステーキを出してくれた。』
しかし、その三才は【火・土・水】の大凶配置であり、これは久勝さんと同様突如災いに巻き込まれる急変運です。まさかその災いの発端が息子であるとは思わなかったでしょうが、美沙子さん自身をあらわす人格の土は地格の水と剋の悪い関係にあり、これが数々の悪運を呼び寄せます。具体的には土の下に水が流れているわけですから、果ては陥没する危険があり、この【土・水】の関係は「数理吉でも吉祥を発揮できず凶禍相次ぐ。急変運といい、事故・病難など突如災難に襲われる暗示深し」です。
そしてやはり人格・地格関係は子供との関係をあらわし、それは久勝さん同様剋の関係にあります。ただし、久勝さんとは逆で、美沙子さんの場合は子供を剋しています。これは美沙子さんが子供に対して比較的厳しい母親であると同時に、子供に対して冷たい一面があることを物語っており、やはり久勝さん同様子供との関係に隔たりがあることをあらわしています。ですからこれらを総合すると、三才に見られる両親と子供(池谷容疑者)との関係の隔たりが、このような最悪の事件を引き起こしたのではないかと考えられるのです。つまり両親の名前を見る限り、池谷容疑者の怒りの矛先は両親であった可能性が高いと言えます。
とばっちりを喰らった姉と祖母
最後に殺された池谷容疑者の姉と祖母の名前も見ておきます。姉は
池谷絵吏さん(32歳)、祖母は
池谷まりさん(83歳)です。祖母のまりさんは『自宅近くの畑で農作業に励み、進んで生産者仲間らと話す社交的な性格だった』という話ですが、確かに三才が大吉で人格・外格関係も良いですから、基本的に明るい性格で対人運良好の暗示があります。しかし副運・総運に大凶数があらわれており、特に晩年は運勢が凋落する暗示があります。しかしやはり三才が相生していることから、祖母は人から恨みを買うような性格ではなく、今回の事件では半ばとばっちりを受けたことが分かります。
また姉の絵吏さんも三才が相生しており、人から恨みを買うような性格ではありません。その証拠に、彼女の職場での印象についてある男性は『人間として温かみがあった。皆に慕われ、悪く言う人はいなかった』と語っています。彼女の主運には大波乱運である26数がありますが、これを主運にもつ者は概して義侠心に富み、強気を挫き弱気を助ける性格の持ち主です。また人格・外格関係も生じられる良い関係ですから、これは職場や家庭においての人間関係がそれなりに良好であることを示しています。ただし総運には強烈な寡婦運である39数があり、これがその性質を男性的で勝ち気なものに変え、結婚運や対人運などに波乱を巻き起こしますが、しかしやはり三才が相生関係にあることを考えると、池谷容疑者とそれほど悪い関係にあったとは考えられず、祖母と同様絵吏さんもとばっちりを受けたような感じが致します。しかし、とばっちりとは言っても、二人がそれなりの悪運をもっていることは否めません。
さて、実際には池谷家族の中で最も強いエネルギーをもっていたのは最も大人しそうに見えた池谷容疑者であり、このように本人の凄まじいエネルギーが人を傷つけるために使われたことは誠に遺憾であり、もし彼がこの先親元を離れ独り立ちして仕事など社会貢献を通じてそのエネルギーを使っていればと想像すると無念さを拭えません。また子育てや子供との関わり方の大切さを痛感します。亡くなったご家族のご冥福を心よりお祈り致します。