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声優の藤原啓治さんが癌で死亡~三才良くても病弱となる姓名の例を解説

今月12日、アニメ『クレヨンしんちゃん』のひろし役などで知られる声優の藤原啓治(ふじわら・けいじ)さんが、がんで死去したと伝えられました。享年55歳でした。藤原さんは姓名・主運に吉数をもち、なおかつ三才も相生配置でありながら、55歳という若さで病気によって死亡したという事実に、「姓名判断は当たらないのでは?」と疑問をもたれる方もいるかもしれません。しかし、先天運を絡めて洞察を行うと、その姓名には病弱となる暗示が秘められていました。このため今回は、藤原さんの姓名と先天運をもとに、「三才良くても病弱となる姓名の例」について解説してみたいと思います。まずは藤原さんの姓名から見ていきましょう。

藤原啓治さんの姓名構造

藤原さんの姓名構造は以下です。

藤原啓治
天格・31(陽木)、人格・21(陽木)、地格・20(陰水)、外格・30(陰水)、総格・51(陽木)、三才【木・木・水】

まずは「藤原啓治」を構成する文字から見ていきましょう。正字体計算法により、藤原さんの姓名は「藤(21)原(10)啓(11)治(9)」となります。「藤」はくさかんむりにより通常よりプラス3、「治」はさんずいにより通常よりプラス1数となります。これを漢字の画数をそのまま数えますと、「「藤(18)原(10)啓(11)治(8)」」となり、正しい運勢を求めることができないため注意が必要です。

それでは、まずは基本的な事柄から見ていきましょう。

姓名から読む藤原啓治さんの性質と運勢

藤原さんは人格に21数・陽木を有しています。このためその性質は実直かつ剛毅で、大変強い気質を有しています。人格が陽木の人は、基本的に芯が強く粘り強い性質をもち、何事においても堅実かつ真摯に取り組む傾向があるため、仕事においては自然と頭角をあらわす暗示があります。

また藤原さんの姓名は三才【木・木・水】と相生しており、人格の木が天格の木と地格の水に生助され、強化されていることが分かります。このことから、木の性質が特に強く発揮されるタイプであり、したがって上記であげた性質傾向が強く表れます。特に藤原さんの地格と外格にある陰水は、木を強化する性質が強いため、堅くしまった木となります。

ところが反対に、もし【金・木・金】などの三才ですと、木が金によって弱められるため、木の性質は弱となります。このような場合は、人格がたとえ陽木であっても、木特有の芯の強さや粘り強さは大きく損なわれ、薄弱傾向となるのです。

このため藤原さんは芯が強く剛毅な基本性質をもちますが、地格と外格に陰水をもつため、この影響も少なからずあります。陰水の特徴は親切かつ温和で静穏ですから、藤原さんは内面に剛毅さをもちながらも、外見は温和かつ物静かな雰囲気となります。

藤原さんは成功運が強い

また成功運は三才から読みます。藤原さんの三才は【木・木・水】と相生し、木が水に強化されて強く、なおかつ天格・人格に木が重なり大きく伸びている形ですから、順調に成功を得ていく順風な運勢を有しています。天格・木、人格・木の人の成功運は、何事も実直かつ真摯に取り組み、漸進的に事を成していくため、自然と成果を上げていきます。

木の人はそれほど急進的ではなく、じっくりと取り組んでいく人ですから、速やかな成功とはなりにくいですが、【木・木・水】とあり、時を経るごとに木が成長(成功)していく暗示があります。次第にその働きぶりや才能が周囲の人に認められ、やがては確固たる地位を築く運勢です。

またそのような成功運を基礎運は下支えします。このため成功運が良くても、人格・地格関係から見る基礎運が悪い場合には、成功が一時的となりやすいでしょう。この点、藤原さんは【木・木・水】と人格が地格に生じられるため、基礎運が非常に安定しており、順風な安定感のある成功運をもちます。

しかしこれから語るように、成功運は先天運との関係においても影響を受けるため、厳密には先天運も調べなければいけません。実のところ、姓名の三才が良ければ成功運は概ね順調となりますが、もし先天運とのバランスが悪ければ病弱傾向があらわれるため、病難によって成功が妨げられる可能性もあるのです。

三才相生でも健康運が弱まる例

姓名判断では、健康運は四大運の数および三才、それから人格・外格関係を元に見ていきます。藤原さんは地格と外格に水の凶数をもつものの、人格と総格に吉数を有し、なおかつ三才や人格・外格関係に相剋がありませんから、基本的な健康運はそれほど悪くないように見えます。あるとすれば水の凶数による暗示ですが、松下幸之助さんのように同じ三才でも長生きしている人は多々いますから、藤原さんの病気を水の凶数のせいにするのは少々浅薄と言えるでしょう。

このため先天運の出番となります。実は三才が相生していても、すべてに吉数を有していても、病弱早世となる場合があります。それが「先天運との関係において、忌神大過となる場合」です。これについて次から詳しく見ていきます。

藤原さんの姓名と先天運から病難の暗示を読み取る

ここからは藤原さんの先天運も絡めて見ていきたいと思います。先天運の洞察には四柱推命を用います。ここは姓名判断のサイトですから、四柱推命の具体的な解説は省きますが、ご了承ください。四柱推命の詳細な判断方法にいては、私が運営している【四柱推命旺】で徐々に解説を進めていますので、こちらをご参照願います。

まずは藤原さんの命式を以下に示し、その喜神と忌神を明らかにします。

時柱日柱月柱年柱

時柱は分かりませんので?としています。このため喜神・忌神の取得は推測となります。推測といっても、命式によっては時柱が分からなくても100%喜神が明らかになる場合や、反対に時柱が分からなければ喜神・忌神は不明となる場合など、命式の様相によって大きく異なります。

藤原さんの場合は、幸いにもほぼ確実に喜神・忌神が明らかな命式です。その理由と喜神・忌神を以下に示します。

  • 日干は身弱。理由は酉月金旺に生まれ、日干の丁火は囚令であること。なおかつ金・水の干支があり、対して木・火が弱いこと。このためもし火旺の時刻である12時に生まれてもやや身弱となる。
  • 格は偏財格。理由は分野酉(偏財)のため。なお、木を蔵する地支が複数あるため、従格(特別格局)とはならない。
  • 用神は木もしくは火となる。時柱によるが、もし金旺の場合は火、水旺の場合は木を必要とする。
  • 喜神は確実に木と火。最忌神は金と水。
  • 酉月生まれの場合は調候として火が必要だが、見られない。調候不良の場合、姓名に調候となる五行がなければ病弱傾向となる。

忌神大過となる藤原さんの姓名

藤原さんの命式は以上のように解読でき、喜神・忌神が判明しました。このため自然と藤原さんの発福のために重要な点も明らかとなります。

  1. 身弱の度合いが強い可能性が高いため、姓名には木・火が必須。
  2. 対して金・水を入れると忌神に偏り凶。大運によっては病弱傾向があらわれる。
  3. もし調候が不良の場合(火旺の時刻以外の生まれの場合)は、姓名に火を入れることが大変重要。なければ病弱傾向となる。

ということを踏まえた上で、あらためて藤原さんの姓名構造を見てみましょう。以下に再び示します。

藤原啓治
天格・31(陽木)、人格・21(陽木)、地格・20(陰水)、外格・30(陰水)、総格・51(陽木)、三才【木・木・水】

先天運と姓名の関係は五格五行で見ます(三才だけではありません)。五格を見ますと、三格に喜神である木を有するも、忌神の水が二格にあることが分かります。先天運と姓名との関係においては、厳密には数値での計算をしてその力量を測ります。数値計算については、格一つのエネルギー量を1とした上で、それに旺相死囚休の乗数を掛けます。詳しい解説は省きますが、藤原さんの姓名の五行エネルギーは以下となります。

  • 木 - 3
  • 火 - 0
  • 土 - 0
  • 金 - 0
  • 水 - 8

であり、実際には二格しかない水のほうが木のエネルギー量に勝っていることが分かります。この理由は、藤原さんは酉月金旺の生まれのため、水は相令であり、したがって水のエネルギーはX4として計算するためです。反対に木は死令であるためX1となり、とても弱いのです。そして以上の五行の数値を、藤原さんの命式の五行力量に足すと、水のエネルギーレベルは18以上となり突き抜けて強となるため、「水の忌神大過」であることが判明します。

水が大過することにより、日干・丁火のエネルギーが大変弱まります。これにより、日干過弱による病弱傾向があらわれるのです。

このため藤原さんの姓名に金や水を入れることは健康上好ましくありません。病原となりやすい部位については、忌神であり大過している水もしくは金にあらわれやすいため、水もしくは金の部位における癌の可能性が高いと言えるでしょう。

このため藤原さんの場合は、姓名を木・火で構成する必要があります。また、調候である火も必要と言えるでしょう。

藤原さんにとって最良の姓名とは?

早足でしたが、藤原さんの喜神・忌神が明らかとなり、姓名との関係上忌神のエネルギーが強まってしまった結果、病弱傾向があらわれるということがうっすらでも分かっていただけたかと思います。ここまで来ますと、「それでは藤原さんにとってはどのような姓名が良いのか?」という問題も解決します。要点をあらためて整理します。

  1. 喜神である木・火を入れることが重要
  2. 調候である火をいれることが重要
  3. 三才を相生とし、喜神のエネルギーを強く活かすことが重要

となります。このため藤原さんにとって最良の三才は【木・木・火】もしくは【木・火・火】であることが分かります。木と火のどちらを人格に据えるかという問題は、時柱によって変わってきます。これは大運との関係も絡めて判断しますが、概して火弱となる場合は火、木弱となる場合は木が良いでしょう。しかし、木は死令で弱いことを考えると、木よりも火を多く入れた方が健康運は上となる可能性が高いと言えます。

こうして、なおかつ四大運に吉数を配しますと、成功運も健康運もともに上々となり、病弱早世となる可能性は非常に低くなるのです。このため、もし藤原さんの姓名が【木・火・火】であったとすれば、現在よりも長生きしたことは明白です。※大運を読むと、さらにいつ頃健康状態が悪くなるか?といったことも分かりますが、時柱が分からないため大運の解説は省きます。

ちなみに当サイトの命名サービスでは、以上の点をすべて考慮した上で最善の姓名を考案・ご提示しています。

似た姓名構造をもつ松下幸之助さんと藤原さんの運勢の違い

経営の神様と呼ばれ、長寿となった松下幸之助さんの三才も【木・木・水】であり、藤原さんの姓名構造とよく似ています。しかし、松下さんと藤原さんでは先天運の傾向が随分と異なるため、同じように論じることはできません。以下は松下幸之助さんの命式です。

時柱日柱月柱年柱

松下さんは癸の身弱の命です。このため喜神は水と金。忌神は木・火・土となります。そのため姓名に水を有することはむしろ吉となります。松下さんの姓名には忌神の木があるものの、水旺の生まれで姓名に三つの水をもつため、結果的に水最強となり先天運とのバランスは良いのです。

また松下さんも藤原さんの同じく調候・丙火ですが、松下さんの場合は調候が適切なため、必ずしも姓名に火を入れる必要はありません。命式の丙と午が調候の役割を果たしており、とても適切な位置にあることが福運を高めています。

健康運に大きく関わる調候の重要性

最後に調候の重要性について少しだけ解説を加えておきます。四柱推命のプロでも、調候の重要性に気づき、また言及している人は大変少ないようです。概して扶抑原理による喜神・忌神による判断のみ、もしくは喜神・忌神すら判断できないプロも多いのですが、調候は用神と並んで大変重要な事柄です。

大成功している人の命式を見ると、概して調候が適切な例がとても多く見られます。また調候が不良の場合でも、姓名に調候となる五行をもつ場合は、健康運や成功運に大いに恵まれ、大成功をしている人々の例も多く見られます。

いわゆる「調候用神」とは、命式の寒暖燥湿のバランスを整える干のことですが、これが健康運や境遇運を大きく左右するため、大変重要なのです。たとえば日干が金の人で、冬に生まれ水が強く、なおかつ丙火がなければ、その人の命式は「生気がない」といわれ、発福したがいと言われるゆえんです。つまり命式が凍り付いてしまっていては、万物は発育しがたく、よって成功も幸福もないということなのです。

逆もしかりで、日干が丙火で、夏に生まれ火が大変強くありながら、もし壬水がなければ、命式は炎上しており、すべてを焼き尽くしてしまいます。そのように調候が不良の人は、概して運勢波乱の人となり、安定的な境遇運や健康運が得がたいとされるのです。

このため、もし調候が適切でないならば、寒暖燥湿を整える調候を姓名に入れることは大変重要となります。調候が適切か否かで病弱か否かも決まるわけですから、特にお子様の健康を願う場合は、まずは調候の五行を配置することが大変有効と言えるでしょう。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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