【1】の運勢

万象の始まりを告げる最大吉数

健全な発達をなし、富や名誉にあずかることのできる強運勢。非常に勢力がつよいため勢いが激しすぎるきらいはあるが、万事順調、安泰にして幸福を得る。また頭領としての才覚あり、決断力・指導力ともに秀でているので、時に多くの人々を率いて大事を成すでしょう。雅量をやしなうことでさらなる発展が期待できます。

1 - 格別の運勢傾向

以下に主運・前運・副運・総運別の運勢傾向を解説致します。概して主運（人格）、前運（地格）、副運（外格）、総運（総格）となりますが、一文字名の場合は地格と前運の数が異なるため、すべて運勢として表記しております。また総運以外に50以上の数をもつ人はほとんどいませんので、50以降は総運のみを解説しています。

総運が1の場合の運勢傾向

1は万物の基数でありすべての始まりを意味する数です。このため、出立、先頭、リーダーなどの意味をもち、漸次順境に運ぶという幸運あり。性質としても強くしっかりとした逞しい性質で、器も大きいため、リーダーとしての素養があるとされます。運勢的には物事が起こるという意味から、成功・発展・富貴繁栄などの相があり、何事においてもトップに上りつめるような力強さがあります。事業運としましても、順境・成功・躍進などの意味がありますから、順調な発達を遂げ、やがては大業を完遂することができるでしょう。非常に貴重な運格といえる数です。

総運は総画とも言われ、後半生に運勢を司ります。大体35歳頃～晩年期の運気をあらわしますので、総運に凶数があると後半生は衰運となる傾向があります。また、総運は総合的な運勢として、その人の達成運や成功運にも強く関わってきます。

主運が1の場合の運勢傾向

強い精神力と不屈の闘志をもつ健全発達型です。外見は大人しい印象をもちますが、内面は気力が充実しており、どのような立場にいても有用な働きをするでしょう。何事においても漸進的に進めるタイプで、飛躍した考えなどはもたず、とても理性的です。また天賦の好運に恵まれるため、たとえ凶事にあっても吉と化し、やがては大きな成功を手にしていきます。ただし、もし三才に難がある場合は木の性質が弱められるため、柔弱タイプとなることもあるでしょう。反対に三才が良い場合は非常に逞しいタイプとなります。ちなみに人格が1は有りえません。

主運は人格とも言われ、その人の性質と中心的な運勢を示す最も重要な部位です。大体20歳以降に強く発現し、一生の運勢を左右します。また、天格や地格との関係で、基礎運や成功運といった境遇運にも影響を及ぼします。

前運が1の場合の運勢傾向

1は万物の基数でありすべての始まりを意味する数です。このため、最初、先頭、リーダーなどの意味をもち、富貴・成功の数意あり、トップに立つ素養もあります。健康運も強く、健全有徳の相がありますので、他格構成によるものの前半生においては概ね順調に発達していきます。外見は柔らかくも内面は硬くしっかりとしており、理性的かつ漸進的に物事を進めていく精神の持ち主です。また向上心も強いため、努力さえ怠らなければ大きな成功を勝ち得る可能性を秘めます。ただし、もし三才配置が悪い場合は相当の波乱あります。ちなみに前運が1となる場合は、一文字名でなおかつその画数が1の場合のみです。

前運は名前の総格数です。前運が地格と異なるのは、一文字名の場合において、前運が名前の総格数であるのに対し、地格は名前の数＋霊数で計算します。大体、0歳～35歳くらいまでに強い影響を与える部位です。

副運が1の場合の運勢傾向

穏和で明るく頼もしい存在ですから、周囲から信頼を得やすい好運勢です。また人々をまとめる力にも秀でているため、リーダーとして活躍する人も多いでしょう。誰に対しても親切で優しい人柄ですから、対人運は概ね良好。環境運にも大変恵まれています。ただし、人格が金や土などで外格と相剋する場合は、やや頑固になる傾向があります。ちなみに外格が1は有りえません。

福運は外格とも言い、その人の運勢の外的な側面を象徴します。たとえば、環境運・家庭運・対人運などがそれです。ですから外格に凶数があると、仕事や環境の面であまり恵まれなかったり、家庭においては孤独に陥ったりといった暗示があります。

1 - 性質・性格

五行	陰陽属性
木	陽(+)
本質的な性格の説明
その性質は樹木・木の幹などにたとえられます。外見はとても平静・穏和に見えますが、内面には硬い不屈の精神を有していて、なかなか頑固なところがあります。あまり活動的なタイプではありませんが、考えは緻密で理性的、なおかつ物事を漸進的に進めようとする性質をもちます。しかし木が真っ直ぐ伸びているのと同様に、柔軟性に乏しく、自分の考えを曲げることがなかなかできない面があります。また非常にプライドが高く、一本気で、こうと決めたら頑にそれを固守して譲らないというような面があり、そのためにストレスが溜まりやすい性質でもあります。概して頭領となる素質を秘めているため、人によっては衆人のリーダーとなって活躍するでしょう。ただし、三才において金に剋されていたり、土を剋しているなどして木が弱っている場合は、本来の性質が弱められ、柔弱となることが往々にしてあります。
性格的な長所
感情にとらわれることなく理性的に行動できることに加え、物事を緻密に考えることができますので、それらを伸ばすと良いでしょう。また少なからず頭領となるべき素質をもっていますので、早くからリーダー的な仕事をするなど、その面を伸ばし・鍛えるのも良いです。
性格的な短所
やや猜疑心があり、これが過ぎると災いを招きます。また一つのことに徹底してこだわったり、堂々として揺るがないのは美点でもありますが、反面そういった性質がストレスの原因となることがあり、注意が必要です。