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夫妻による「エチレングリコール」殺人事件～姓名構造に見る家族関係の対立暗示

殺人・殺人未遂2024-10-27: 朝日新聞

　東京都台東区で夫妻が父親ら親族3人に不凍液の成分「エチレングリコール」を摂取させて殺害したとされる事件で、妻が義父母らへの不満を示す内容のメッセージを夫に送るなどしていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、一方的に不満を募らせた妻に夫が同調し、夫妻がエチレングリコールによる殺害を共謀した疑いがあるとみて調べている。

　捜査1課によると、細谷健一（43）、妻の志保（38）両容疑者は25日、父親の勇さん（当時73）にエチレングリコールを摂取させて殺害したとして再逮捕された。両容疑者は黙秘しているという。

　両容疑者は次女の美輝（よしき）ちゃん（当時4）、姉の美奈子さん（当時41）にも同様にエチレングリコールを摂取させるなどした殺人容疑で逮捕され、美奈子さんについては起訴されている。

(後略)

解説

上記は2018年に、有害な化学物質を摂取させて4歳の次女や40代の姉を殺害したとして夫婦が逮捕された事件ですが、6年前に死亡した70代の父親（勇さん）についても殺害した疑いがあるとして、夫婦は再逮捕されました。

容疑者夫妻、そして殺害された方達の姓名構造を読むと、波乱・不和・対立暗示等が見られたのでここに紹介します。

なお次女の美輝（よしき）ちゃんだけは三才が【金・土・火】と良い構造でしたが、子供の運勢は家族（特に父・母）の運勢に大きな影響を受けることに注意してください。このため父母の庇護下にある子供については、当人の姓名構造が良くても、父母の凶暗示によって運命的に翻弄されることがよくあります。

姓名における対人関係のポイントは？

まずはじめに、三才と対人における関係を見ておきましょう。

  • 人格から見た天格：目上の人・上司・先輩・会社・父親・権力者・地位が上の人など
  • 人格から見た外格：同列の人・兄弟・同僚・仕事仲間・パートナー・配偶者など
  • 人格から見た地格：年下の人・後輩・子供・使用人・ファン・地位が下の人など

※上記の関係が姓名の対人関係における基本的な項目ですが、対人運においては、先天運の構造・先天運と姓名のバランス・寡婦運等も対人運に影響することにご注意ください。

殺された義父・細谷勇さんの姓名暗示

【細谷勇】の姓名構造

天格・18・金｜人格・16・土｜地格・10・水｜外格・12・木｜総格・27・金
三才【金・土・水】

殺された疑いがある細谷勇さんですが、志保容疑者のLINEには「死んだほうがいい」などと書かれており、志保容疑者が勇さんにかなりの不満を募らせていたことが分かっています。

三才を見ると会社の経営者であった勇さんは成功関係は良いですが、人格が地格を剋しており、目下の人間や子供を剋す暗示があらわれていることが分かります。しかもこの相剋は陰土と陰水の関係のため強い対立暗示と見ることができるでしょう。

ただし土と水の関係は冲ではありませんので、土が水を一方的に剋す傾向となります（重要なポイント）。

また総格には自我突出型の27数があり、剛毅・傲慢・独断的・攻撃的な傾向があることから、容疑者夫妻に恨まれていたことが暗に示されています。さらに27数は不穏な事件に巻き込まれる・殺傷的暗示等も含まれています。

殺された細谷美奈子さんの姓名暗示

同じく殺された、健一容疑者の姉の細谷美奈子さんの姓名構造は以下です。

【細谷美奈子】の姓名構造

天格・18・金｜人格・16・土｜地格・20・水｜外格・22・木｜総格・38・金
三才【金・土・水】

『一族会社の「ホソヤ産業」の行方は、放蕩息子よりもしっかり者の姉の美奈子さんの細腕にかかるところが大きくなっていた』とのことですが、やり手の経営者と言われた父と同じ姓名構造です。

しかし同様に三才は【金・土・水】と人格・地格相剋し、志保容疑者を含む目下の人間と相剋する暗示あり。また兄弟（健一容疑者）との関係では、外格に22数・陰木があり、人格の土が剋されていることが分かりますが、これも陰木・陰土の関係ですので、健一容疑者から恨みを買う・邪魔者扱いされるなど強く剋される暗示と見ることができます。

さらに人格・土、地格・水の関係は急変没落運とも言われ、土が水によって崩落するような災禍があるとされます。

志保容疑者の姓名暗示

そこで事件の首謀者とされる志保容疑者の姓名暗示はどうでしょうか？

【細谷志保】の姓名構造

天格・18・金｜人格・14・火｜地格・16・土｜外格・20・水｜総格・34・金
三才【金・火・土】

志保容疑者はなんと人格が天格を剋。陰火・陰金の相剋となっており、勇さんや家族に強い恨みや怒りを募らせることも納得です。このように相手（勇さん）と互いに相剋となっている場合は、不和・対立傾向が強く出ることになります。

陰火は水に剋されることを嫌い、相剋があると短慮・性急・爆発的な気質となり、怒りが溜まると自棄を起こすこともよくあります。

ちなみに人格が健一容疑者を象徴する外格とも相剋していることから、志保容疑者は健一容疑者にもかなりの不満をもっていた（もたれていた）可能性があるでしょう。

加えて総格には破滅的暗示をもつ凶数34があります。

健一容疑者の姓名暗示

最後に健一容疑者の姓名構造を見ていきます。

【細谷健一】の姓名構造

天格・18・金｜人格・18・金｜地格・12・木｜外格・12・木｜総格・30・水
三才【金・金・木】

三才は【金・金・木】であり、『基礎不安定にして没落悲運の暗示あり。努力型だが次第に悪運や不調を来たし没落の恐れ。自我心強く強情なため争い・対立、神経症等健康を害すること多し。没落・転覆の凶兆なり』とあるように、基礎運の金・木は転覆・没落的暗示です。

性情は人格の金が二格の木を剋すため短気・強情・自我が強く・攻撃的・神経質な傾向が強く、怒りや感情にまかせて自ら波乱を招く傾向があります。

対人関係では人格・外格の相剋により兄弟・同僚・配偶者と対立的、人格・地格の相剋により子供・目下の者などとの不和・対立関係を暗示しており、対人運は大凶です。

このように姓名は『生命』であり、その者の気質を映す鏡ともなります。このため一見して優しそうに見えても、上記のような強い相剋が出ている場合は注意が必要となります。姓名と先天運を合わせて見ることに熟達すると、ほぼその人の人格が手に取るように分かるようになるでしょう。

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